第一章
[2]次話
鶏の骨はいいか
ケージの中にいるふわりに骨をあげると。
ふわりはその骨を?み砕いて食べはじめた、その時に尻尾を振っていたがその彼女を見てであった。
ふわりの飼い主である国崎家の息子の洋介はこんなことを言った。
「今ふわりが食ってるの牛の骨か」
「そうだがどうしたんだ」
一家の父である文太が応えた。
「牛の骨なのが」
「いや、牛の骨を食ってな」
そしてというのだ。
「豚の骨もあげた時あったか」
「豚骨な」
「それでも鶏の骨はあげないな」
「駄目だからな」
洋介は息子に一言で答えた。
「鶏の骨は」
「そうなんだな」
「ああ、縦に割れて喉とかを傷付けてな」
そうしてというのだ。
「よくないからな」
「駄目なんだな」
「そうだよ、あと牛や豚の骨もあまりやらないだろ」
「そういえばそうだな」
洋介も言われて頷いた。
「言われてみれば」
「骨は消化によくないからな」
「まあ消化にはよくないな」
「そうだろ、骨はな」
「固いからな」
「それであまりやらないんだ」
骨はというのだ。
「牛や豚もな」
「そうなんだな」
「ああ、それで特にな」
「鶏の骨はな」
まさにというのだ。
「喉の骨以外はな」
「駄目か」
「そうだよ、駄目だからな」
「やらないんだよ」
「絶対にだよ、犬といえば骨だけれどな」
「そのイメージあるな」
息子もそれはと応えた。
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