女湯編 エージェントガール&レジスタンスガールズ 中編
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、このテント内に曝け出されている。
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未だに男を知らない処女だというのに、その完成され尽くした極上の女体と色香は、雄の欲望を具現化した淫魔の域にすら達していた。そんな彼女が、ただ1人の男に懸想している事実を知る者はいない。
(……仮面ライダータキオン、森里駿さん……)
高温の雨を、白く豊満な裸身に浴びながら。ヘレンは独り、うっとりと目を細めている。愛する男を想う彼女の優美な手は、無意識のうちに蠱惑的な肉体をスリスリと撫で回していた。下からたゆんっと掬い上げるように白い爆乳を揉み洗い、全身を淫らな手つきでなぞり上げると、特大の爆尻に指先を滑らせる。
「はぁあぅっ……」
戦うために鍛え抜かれ、細く引き締まっているウエスト。そのくびれた腰は、強く逞しい雄に媚びる1匹の雌の如く扇情的にくねり、安産型の爆尻をぶるんっと躍動させていた。そんな彼女の脳裏には、甘く切ない「初恋」の記憶と共に――かつて味わった「屈辱」の過去が過っている。
半年前の「エンデバーランド事件」で、自分は街を救った英雄と持て囃され、政府からは勲章まで授与されたが――何のことはない。
「仮面ライダータキオン」こと森里駿。彼をはじめとする新世代ライダー達の助けがなければ、自分は何も出来ずノバシェードに屈服していた。彼が羽織っていた黒コートに袖を通すたびに、その当時の記憶は何度も鮮明に蘇って来るのだ。
もう2度と、あんな屈辱を味わってはならない。弱いままの自分では、例え彼と再会出来たとしても、想いを告げる資格など無い。その前に自分はもっと、強くならなければならない。
その一心で自分を鍛え直したヘレンは、あれからの半年間で多くの事件を解決し、幾つもの功績を挙げて来たのだが。それでもまだ、タキオンこと駿の背中には遠く及んでいない。少なくとも彼女自身は、そう認識している。
(……かつてはマス・ライダーのバリエーション機まで託されていたこの私が、なんてザマなのかしら。情け無いったら、ないわね)
新人の頃から多くの現場で活躍し、一時期はマス・ライダーの派生機を任されたこともあったエリート捜査官としてのプライドは、あのエンデバーランド事件で粉々に打ち砕かれていたのである。極め付けは、今回の「オーファンズヘブン事件」だ。
(私……まだまだ未熟なのね。あれからも懸命に戦い続けて来たけど……まるで届いていない。まるで……足りていない)
今回のテロにおいては空爆を食い止めるための交渉――つまりは時間稼ぎが精一杯で、現場の対応は「仮面ライダーケージ」こと鳥海穹哉巡査をはじめとする、新世代ライダー達に任せ切りになってしまっていた。
挙句、民間人の|抵抗
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