北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第19話
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今だ皆ッ!」
次の瞬間、ベルトのスイッチを操作して全身のエネルギーを両脚に集中させたライダー達が、それぞれのマシンから跳び上がろうとする。
「おうッ――!?」
だが、ケージの合図に合わせて全員が両脚に力を込めた――その時。
「なッ……!」
ターボのGチェイサーに狙いを定めていたRCが、再びアスファルトの破片を投げ付けて来たのである。
コマンドバッシャーのサイドカーを一撃で破壊した超音速の破片投擲。それを土壇場で放たれたターボは回避する間も無く、愛車を木っ端微塵に破壊されてしまうのだった。
「うぐわぁああーッ!?」
「本田ァァッ!」
新必殺技の発動を目前にして、その基盤となるマシンを吹き飛ばされたターボは、為す術もなく宙に放り出されてしまう。それを目の当たりにしたケージ達は攻撃を中断せざるを得なくなり、仲間の身を案じる叫び声を上げていた。
――RCは4台のマシンに取り囲まれながらも、スーパーコンピューターであるLEPの演算能力を介して、ケージ達の動きを分析し続けていたのだ。そのデータから彼らが攻撃を仕掛けて来るタイミングを予測し、そこに合わせる形で破片を投擲したのである。
最高速度に達していたGチェイサーの動きを、寸分の狂いもなく把握した上で。視界を猛煙で塞がれている状態でありながら、僅かな空気の流れと駆動音だけでターボの位置を正確に割り出していたのだ。
(……なんだと言うんだ、コイツはッ……!)
まさに、戦うためだけに練り上げられた生粋の戦闘マシン。約50年に渡って蓄積されて来た、膨大な戦闘データに基づいたその冷酷な強さに、ケージ達は戦慄するばかりとなっていた。
そして、Gチェイサーを破壊され宙に投げ出されたターボは、力無くアスファルトの上に落下して行く。だが、1台のバイクがそこに駆け付けようとしていた。
「……!?」
「これを使ってください、ライダー! あなたを信じて……あなたに託しますッ!」
レオナのコマンドバッシャーが、滑り込むようにターボの真下へと走り込んで来たのである。先ほどまでの一連の流れから、ケージ達の意図を察していたレオナは、Gチェイサーに代わる「足」を届けようとしていたのだ。
「……やぁあああぁーッ!」
自分達のために命を賭け、この街を取り戻そうと戦っている4人の仮面ライダー。彼らの助けになれるならと、覚悟を決めたレオナはコマンドバッシャーから飛び降りてしまう。
(私はどうなっても良い……! だからどうか、奴を追い払ってください! 皆を助けてください! 仮面ライダー……!)
咄嗟に空中で体勢を切り替えたターボが、彼女と代わるようにコマンドバッシャーのシートに着地したのは、その直後だった。彼は咄嗟にレオナを助け
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