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仮面ライダーAP
北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第18話
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なものではありませんよッ!」

 マシンの性能だけではない。それを完璧に御しているレオナの技量あってこその疾さなのだ。

「貴様の銃撃など当たりはせんッ! 当たるのは……こちらの銃弾のみだぁあッ!」

 そんな中でも絶えず火を噴き続けていた、ヴィクトリアの九九式二十粍二号航空機銃五型。その銃口から連射される20×101mmRB弾が、ついにM2機関銃の銃身を破壊した。
 この戦いで解放戦線のメンバー達を何度も苦しめていた、強力な重機関銃。その「一手」が潰された光景に、女傑達が歓声を上げる。

「やった……! あのクソ厄介な機関銃が、やぁっとブッ壊れたぜッ! さっすがラングニルとスフルだ、良い仕事しやがるッ!」
「良い傾向……! これで輸送車内の本体も、より狙いやすくなる……!」

 瓦礫に身を隠しながら、ハイパワーMk.Vでの牽制射撃を繰り返していたティエナや、TAC-50による狙撃で仲間達の戦闘を支援していたエレインも、思わずガッツポーズしている。それは他のメンバー達も同様であり、笑顔で互いを見遣る彼女達は、この調子で輸送車もRCも仕留め切れると確信していた。

 ――それが、若さ故の過ちだったのだろう。もしくは連戦に伴う疲弊が招いた、注意力の散漫だったのかも知れない。

「よし、この調子ならッ……!?」

 新世代ライダー達を纏めて殴り飛ばしたRCが、足元のアスファルトを砕き割り。その破片を握り締めていたことに、誰も気が付かなかったのだから。

「……ッ!? ヴィクトリアッ! 危ないッ!」
「奴の『投擲』が来るぞッ! 今すぐそこから逃げるんだ、ヴィクトリアッ!」

 コマンドバッシャーに狙いを定めたRCが、アスファルトの破片を握った手を大きく振りかぶった時。ようやくその動きに気付いたニッテとエヴァが、焦燥の声を上げる。

 そんな彼女達の叫びがヴィクトリアの耳に届いた時。RCが握っているアスファルトの破片は、音速を超える超強力な質量弾として打ち出されようとしていた。

「あッ――!?」

 黒死兵ですら、身の丈を大きく越える巨大な瓦礫を難なく投げ飛ばすことが出来るのだ。
 その黒死兵を遥かに凌ぐパワーを持つRCが、本気のフルスイングで破片を投げ飛ばして来たら。一体どれほどの弾速と衝撃力が生まれるのか、全く想像がつかない。

 間違いないのは――コマンドバッシャーが耐えられるような威力では済まない、という点だけだ。

「……うぉおおおおぉッ!」

 何も考えてなどいない。考えている時間などない。純粋な生存本能に全ての命運を委ねた、条件反射の回避行動だった。

 ヴィクトリアが咄嗟にサイドカーから飛び降りた直後。閃光の如く空を切り裂いたアスファルトの破片が、コマンドバッシャーのサイドカ
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