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仮面ライダーAP
北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第18話
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本体は精密機器の塊。装甲が破れずとも、着弾点から伝わる衝撃の波紋は、僅かながら内部の本体への「ダメージ」となる。その微かな誤算が、LEPの演算処理を一時停止させているのである。

「おおっ! さすがは僕らの最高傑作! 期待以上の火力じゃないかっ!」
「オ〜ララ〜! やっぱり私達、天才中の天才じゃんっ! 行け行け2人共〜っ!」

 それほどの火力を発揮しているコマンドバッシャーの活躍振りに、開発者のラングニルとスフルは大興奮している。ラングニルのむっちりとした桃尻と、スフルのEカップの巨乳も、その喜びを表すかのようにぷるんぷるんと揺れ動いていた。

 彼女達の愛銃――RL-6と烈風が絶え間無く火を噴く中、真紅の大型バイクは風を切って戦場の街を颯爽と駆け抜けて行く。そのサイドカー部分から機銃を連射しているヴィクトリアの「勇姿」に、ラングニルはにんまりと笑みを溢していた。

「どうだねヴィクトリア、僕特製の強化外骨格はっ! 最高の着心地だろう!? う〜ん、特にそのデザインが良いっ! 自分の才能が心底恐ろしいよ……!」
「……ラングニル、貴様あとで覚えていろよッ!」
「ヴィクトリア、余所見している場合ではありません!」
「分かっている! レン、一気に仕掛けるぞッ!」

 ヴィクトリアの身体にぴっちりと張り付き、扇情的なボディラインをありのままに浮き立たせている強化外骨格。その「出来栄え」にうんうんと頷き自画自賛しているラングニルに対し、ヴィクトリアは頬を赤らめながら忌々しげに唇を噛み締めていた。
 だが、今はラングニルの嗜好に文句を付けている場合ではない。そんなレオナの指摘に同意し、改めてRCと輸送車に照準を向けたヴィクトリアは、敬愛する曽祖父の遺産で敵を討つべく引き金を引く。

「M2機関銃、標的変更。対象を速やかに排除する」

 そんな彼女達を「早急に倒すべき強敵」と認識したLEPも、輸送車のM2機関銃を彼女達の方に向けさせていた。
 その銃口の動きを察知した瞬間、レオナは豪快にハンドルを切り、轟音と共にコマンドバッシャーを急カーブさせる。ヴィクトリアもそれに合わせて機銃の向きを変え、引き金を引き続けていた。

「そんなものッ……当たりませんッ!」

 コマンドバッシャーを狙うM2機関銃の弾雨が、執拗に彼女達を襲う。だが、レオナが操る真紅の大型バイクの加速力は、LEPの予測を大きく上回るものであった。
 元々はただのレーサーバイクだったこの車両も、今はGチェイサーにも引けを取らないレベルにまで「魔改造」されているのだ。ラングニルとスフルが手掛けた「最高傑作」であるコマンドバッシャーは、輸送車からの機銃掃射を最高速度でかわし続けている。

「まだまだッ……! 父さんが遺してくれたこのマシンの底力は、まだまだこん
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