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仮面ライダーAP
北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第17話
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する羞恥心から、頬を染めるヴィクトリアは製作者であるラングニルに対して静かな怒りを燃やしていた――が。単に恥ずかしいと思うこと以外にも「感じるもの」があったのか、彼女は無意識のうちに自分の豊満な肉体をスリスリと撫で回している。

 男なら誰もが喉を鳴らす極上のボディラインを、ヴィクトリアの可憐な指先がなぞっていた。もしここにラングニルが居たなら、その様子をニヤニヤと見守りながら写真に収めていただろう。もちろんその直後には、ヴィクトリアに白衣の襟を摘まれて、悪さをした猫のように吊るされていたのだろうが。

「よし……行けるっ! じゅ……準備は良いですか、ヴィクトリア!」
「……っ!? あ、あぁ、いいぞ! レン、すぐに出せッ!」

 レオナの方も、奪い取った野戦服の下が生まれたままの姿(ノーパン&ノーブラ)であるためか普段の落ち着きがなく、頬が赤い。そんな彼女に背後から声を掛けられて我に返ったヴィクトリアも、目を剥いて耳まで真っ赤にしながら背筋を正していた。特殊繊維を内側から押し上げる爆乳と爆尻が、その弾みでたぷんと揺れる。

「行きましょうヴィクトリア、皆を守るためにッ!」
「……あぁ! 行こう、レンッ!」

 戦闘機用の大型機銃と、その組み立てを終えたヴィクトリアをサイドカーに乗せて。レオナがハンドルを握る大型バイクがエンジンを唸らせ、急発進する。
 真紅のバイクが廃墟の壁を突き破り、猛スピードで戦場に馳せ参じたのはその直後だった。バイク自体もさることながら、そのサイドカーに積まれた「機銃」は解放戦線の装備の中でも一際威圧感溢れる代物であり、メンバー達の注目を大いに集めている。

「これが生まれ変わった父さんの形見、『コマンドバッシャー』と……!」
「我がファルツ家の象徴……『九九式二十粍二号航空機銃五型』だッ!」

 そんな仲間達の視線を肌で感じながら、レオナとヴィクトリアは揃って声を張り上げるのだった。彼女達2人を乗せた戦闘用バイク「コマンドバッシャー」はますます加速し、瓦礫の破片が散乱する不安定な路面を難なく走破して行く。

(……これで良かったんだよね、父さん。私は信じるよ。皆を守るために……父さんのバイクで、この戦いを乗り切る。それがきっと、正しいことなんだって!)

 実の父親が遺した形見を「兵器」に改造してしまった苦しみを乗り越え、レオナはハンドルを握り締めて真っ直ぐに前を見据える。彼女と同じ葛藤を抱えながら機銃を構えるヴィクトリアも、口をきゅっと結んでいた。

 ――古くから軍の名門として、この某国の歴史にその名を残して来たファルツ家。
 その名家を率いていた当時の当主は第2次世界大戦時、連合国側に属していた某国政府の方針に従い、高貴なる武官としての「然るべき務め」を果たしていた。それが、ヴ
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