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仮面ライダーAP
北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第16話
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ら飛び込んで来たのである。

 常にコードで繋がれているため移動範囲に制限があり、動きも鈍重であるという弱点を持つRCだが。頭脳部であるLEPがRCの動きに合わせて輸送車を動かせば、移動範囲の問題は解決してしまう。さらに出力のギアを最大にすれば、速度と威力を両立させた攻撃も繰り出せるのだ。

 首輪を緩められた猟犬は、枷の存在も忘れて獲物を喰らい尽くすのである。

「ぐはぁ、あッ……!」

 打撃が届く間合いに飛び込んで来たRCの鉄拳は、4人の新世代ライダー達を矢継ぎ早に叩きのめして行く。あまりの衝撃に吐血する新世代ライダー達は、その鉄仮面を自らの血で汚していた。
 横綱相撲、という言葉でも足りない一方的な展開であった。彼らの中では最もパワーが突出しているUSAの拳打でさえ、RCの装甲を僅かに陥没させるのが精一杯だったのである。

 何十発というパンチとキックを立て続けに喰らい続けた4人は、憔悴し切った様子で片膝を着いてしまう。そんな彼らを、RCの双眸は冷酷に見下ろしていた。

「く、くぅッ……!」
「殺すな、という指示を受けている。これ以降、手加減は出来ない。速やかな退却を勧告する」
「……それで大人しく引き下がってくれるとでも? ハッ、どうやら『学習』が足りてねぇようだな」
「そんな甘い計算で測れるようなものじゃないのさ、俺達仮面ライダーはな……!」

 だが、それでもライダー達は屈することなく、自分達の勝利を信じ続けている。人間の戦士達が拠り所にしている「勇気」という概念を理解出来ないスーパーコンピューターは、彼らの解答にある決断を下すのだった。

「……第1目標の『学習』は完了。第2目標の遂行は困難と判断。『楽しみが減る』損害についてはやむを得ないと判断し……これより、仮面ライダー4名の『抹殺』を実行する」

 極限状態に陥った人間達は、少なからず「我が身可愛さ」や「自暴自棄」の感情を発露させるはず。だが、この4人にはまだその兆候が見られない。
 理解出来ない。この者達は装甲服を着ているだけの「人間」ではないのか。自分達の窮地を自覚出来ないほどに知性が無いのか。理解出来ない。

 ――そんな異常(エラー)反応がLEPの計算を乱し、「学習」を阻んでいた。
 この戦闘で人間という種に対する理解からさらに遠退いた彼は、自身の思考回路が故障を起こす前に、「演習」を終わらせるべきだと判断する。

 戦馬の指示に反しようとも、この4人はここで「抹殺」せざるを得ない。それこそが最適解であると判断し、ライダー達にとどめを刺そうと躙り寄るRCが拳を振り上げた――その時だった。

「――全員突撃ィイッ!」

 野戦服に袖を通したニッテ達主力メンバーを筆頭とする、オーファンズヘブン解放戦線の美少女兵士達。愛
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