北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第15話
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してしまい、他のメンバー達にあやされている。
オーファンズヘブン解放戦線はこの瞬間、最大の目標をついに達成したのだ。その喜びをメンバー達全員で噛み締める中、拘束から解放された市長は彼女達の姿や装備、そしてリエリスの泣き声から「これまでのこと」を察し、沈痛な面持ちで首を垂れる。
「皆……本当に済まなかった。私達大人が不甲斐ないばかりに、君達のような若者に銃を握らせてしまうとは……!」
「……もういいんです、市長。身寄りのない私達を引き取って下さっていた御恩を思えば、ここで銃を取らないわけには行かなかったんです」
「さぁ、早くここを脱出しましょう! 黒死兵達なら仮面ライダーが抑えてくれています、今のうちに……!?」
そんな彼を労わり、ニッテが肩を貸す。その様子を見守りつつ、レオナが仲間達を率いてこの公邸から脱出しようとした――次の瞬間。
「きゃあっ……!?」
公邸に繋がる道路の方角から、凄まじい衝撃音が鳴り響き、この場に居る者達を戦慄させた。
「な、なんだ!? 今の轟音は……!」
「もしかして、ライダー達が危ないんじゃあ……!」
新世代ライダー達の身に何かが起きていることは明白であり、朔夜やラングニル達はどよめきながら互いに顔を見合わせている。
そんな中、ニッテ達と「入れ違い」になる形で公邸から出発していた兵員輸送車の動向を目撃していた市長は、その車内に搭載されていたロボット怪人の仕業であると即座に気付き、わなわなと肩を震わせていた。
(あの輸送車はこの子達を無視して移動していた……! まずい、やはりあの怪人はライダー達を狙って……!)
「始祖怪人」という概念までは知らずとも、黒死兵達を指揮していた銀髪の男や、輸送車に積まれていた怪人が「別格」であることを肌で理解していた彼は、新世代ライダー達に迫っている危機の重大さを察し、焦燥に駆られている。
「……」
「ニッテ……? どうしたのだ、さっきから黙ったままで」
その一方で。何か思い詰めた様子で、道路の方角を見詰めていたニッテは、ヴィクトリアの言葉を背に受けると――乳房を揺らしながら、ある決心を固めた表情で振り返っていた。
「……ごめん、皆。市長を連れて先に逃げて。私……少しだけ、『野暮用』が出来ちゃった」
「ニッテ……」
「あははっ……バカみたいだよね、私。ノバシェードも仮面ライダーもおんなじだーって、散々ぶちまけた後なのにさ。きっとあいつらだって……そう思うよ」
自嘲するように乾いた笑みを零しながら、ニッテはたぷんたぷんと爆乳を揺らし、独りこの部屋を後にしようとする。彼女と同じ決断を下したヴィクトリア達が、行手を阻むように立ちはだかったのは、その直後だった。
「……ニッテ。その『野暮用』、私達も一枚
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