北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第15話
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ださいっ……!)
(……レ、レンの方こそ見るんじゃないよぉっ……!)
もしこの野戦服まで破られてしまえば、今度こそ彼女達のあられもない姿が完全に暴露されてしまうのだ。ニッテ達は互いに頬を赤らめながら恥じらいの表情で互いを見遣り、無意識のうちにくびれた腰をもじもじとくねらせていた。
「乙女の聖域」を本能的に守ろうとしている4人の女傑は、内股になってむっちりとした太腿を擦り合わせている。鼠蹊部にじっとりと染み込んだ濃厚な汗の香りが、そこからも滲み出ていた。
――何とか貞操の危機を切り抜けることは出来たが。今こうして朔夜やカミラ達が駆け付けて来られたのは、新世代ライダー達が黒死兵の相手を引き受けたことで、陽動に徹するはずだった人員も前線に投入出来たからだ。
もし陽動作戦が成功し、主力メンバー4人が無事に市長公邸に突入出来ていたとしても、ライダー達が居なければ結局は腕力特化型の戦闘員に敗れ、先ほどのように組み伏せられていたのだろう。そこから先の光景など、想像もしたくない。
屋内においては、銃の照準も間に合わないほどの近接戦闘に遭遇する確率も高まって来る。そうなった時に腕力特化型と鉢合わせすれば、基礎体力で圧倒的に劣る彼女達には万に一つも勝ち目がない。一般戦闘員相手ならばCQCで対処出来るエヴァですら、腕力特化型には手も足も出なかったのだから。
それに、腕力特化型に限った話ではない。始祖怪人からの訓練を受けた戦闘員達は皆、銃弾が通じると言っても決して簡単な相手ではないのだ。
それが分かっていたからこそ、新世代ライダー達は黒死兵達の相手を引き受けていたのである。解放戦線のメンバー全員で、市長の救出に注力させるために。
「……何もかも未熟だったのね、私達。きっとあいつらも、それに気付いていたから……」
「何の話だ?」
「ううん、何でもないわ。……行きましょう、皆! 何としても市長を助け出すわよッ!」
自分達は確かに甘かった。だが、それを恥じて立ち止まっている場合ではない。悔いるよりも先に、やるべきことがある。
そう思い立ったニッテとエヴァは先ほどの反省を踏まえて、近距離での遭遇戦に少しでも対応出来るよう、腰のホルスターに収めていたグロック17に持ち替えていた。
そして朔夜をはじめとする他のメンバー達を率いて、市長が囚われている上階へと駆け登って行くのだった。
◆
旧シェードのテロによって実の親兄弟を失って以来、解放戦線の女傑達はベイカー市長の保護下で育って来た。そんな彼女達にとってこの市長公邸は「実家」に等しく、建物内の構造も作戦前から熟知していたのだが――それでも、上階までの道のりは決して易しいものではなかった。
1週間前から公邸を占拠していたノバシェードの戦闘員達は
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