北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第12話
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ばすことしか出来ない。
やはり自分達のような非正規兵が戦場に出ては行けなかったのか。全て無謀だったのか。自分達は、無力な子供でしかなかったのか。
――なぜあの時、素直に「彼ら」に助けを求められなかったのか。あの時に一言、言えていれば良かったのに。ただ、一言。
(助けてっ……仮面ライダー!)
その一言が、言えてさえいれば。そんな声にならない慟哭が、4人の美少女の胸中に渦巻いた――次の瞬間。
「……おおおおぉおッ!」
男達の絶叫が、響き渡る。堅牢な外骨格に覆われた仮面の戦士達が、高速の飛び蹴りを黒死兵達の横っ面に叩き込んだのはその直後だった。
不意打ちの蹴りを頭部に浴びた黒死兵達が、真横に吹っ飛ばされて行く。その光景を目の当たりにした解放戦線のメンバー達は、思いがけない展開に瞠目するばかりだった。
「えっ……!?」
「あ、あれって……!」
「仮面……ライダー!?」
美少女兵士達が、口々にその名を呼ぶ。
あれほど強く拒んでいたのに、来てくれるはずなどないと思っていたのに――彼らは、それでも来たのだ。
鳥海穹哉が変身する蒼き戦士、仮面ライダーケージ。
忠義・ウェルフリットが変身する真紅の戦士、仮面ライダーオルバス。
本田正信が変身する赤と白の戦士、仮面ライダーターボ。
そしてジャック・ハルパニアが装着する赤と金色の戦士、仮面ライダーUSA。
4人の仮面ライダーはさも当然であるかのように、この戦場に馳せ参じている。さらに彼らは、装甲服の上にそれぞれが愛用していたロングコートを羽織っていた。
すでに自分達のことを知っているニッテ達に対して言外に正体を知らせ、「味方である」と伝えるための「目印」として利用しているのだ。コートの下から覗いている彼等の「ベルト」が、新世代ライダーの到着という事実を雄弁に物語っている。
予め装甲服を装着してから現地に向かう仕様となっている、第1世代型。その一つであるUSAの腰部に巻かれたベルト「最大出力稼働常時展開式初期型」は、スーツにエネルギーを供給する「タンク」の役割を担っている。
現地で変身出来るシステムの導入によって、高い携帯性を獲得している第2世代型のベルト「装着変身機構付次世代改良型」も、ケージ、オルバス、ターボの3人に超人的な身体能力を齎していた。特に、ジャスティアドライバーと呼ばれているオルバスのベルトからは、悪魔の如き力の奔流が滲み出ている。
そんな男達の勇姿に、ニッテをはじめとする解放戦線の美少女兵士達は皆、信じられないという表情を浮かべている。
「なんで……!? 私達、助けてなんて頼んでないっ!」
「そうだろうな、俺達も頼まれた覚えはな
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