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仮面ライダーAP
北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第11話
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音と共に迫り来る、大質量のコンクリート片。その巨大な影を目の当たりにしたリリエラ達は生存本能に従い、素早くその場から飛び出して地を転がって行く。

 乳房と桃尻を揺らしながら辛うじてかわした彼女達の側では、周囲の建物に激突した瓦礫がさらに甚大な被害を齎していた。あまりの衝撃に崩落して行く建物がさらに多くの瓦礫を生み、砂塵を巻き起こして行く。

「……相変わらず無茶苦茶なんだから……!」

 建物の崩壊による瓦礫の飛散を、地に伏せて凌ぎながら。銃身を握り締めるカミラ達は、この1週間の中で何度も目の当たりにして来た瓦礫攻撃の威力に、冷や汗をかいている。
 このオーファンズヘブンを破壊し尽くして来た黒死兵達。彼らの尋常ならざる膂力があれば、街を壊すのに爆弾も大砲も要らないのだ。彼らは自らの腕力だけにモノを言わせるこの「砲撃」で、罪なき人々を蹂躙して来たのである。

「だけど……それでも! 私達は、絶対に諦めないッ!」

 その威力を改めて思い知ってもなお、エメラダ達は臆することなく銃を取り、攻撃を続けて行く。彼女達の目的はあくまで市長の奪還であり、制圧ではないのだ。

 黒死兵達を倒す必要はない。ただ食い止めるだけで良い。市長さえ取り戻すことが出来れば、後は正規軍が何とかしてくれる。
 その望みに希望を託し、彼女達は引き金を引き続けていた――。

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