北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第9話
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っと本気で怒っちゃったわ」
そのうちの1人である褐色肌の爆乳美女――エメラダ・リンネアは、柔和な青紫の瞳をスゥッと細め、M79グレネードランチャーの銃口をプロトタイプγに向けている。警官隊の遺品を独自にチューンナップして射程を強化している彼女の愛銃は、青緑の怪人を確実に捉えていた。
ゆるふわな黒髪のロングヘアを靡かせ、首に掛けた銀色のロザリオを揺らしている彼女は、白のYシャツの上に茶色のジャケットを羽織り、青系のジーンズや茶色のブーツを履いている。
その内側に隠された褐色の肌は今、ぬるぬると蠢く触手に這い回られていた。Hカップの爆乳や、60cmのくびれたウエストに反した96cmの巨尻をはじめとする、彼女の美しく豊穣な柔肌全てが今、触手に舐め回されそうになっているのだ。
自身がそのような状況だというのに、彼女はそれでも自分の貞操より、妹分である他のメンバー達のために怒っているのである。
だが、決して自分の純潔を軽んじているわけではない。それを捧げたいと想う相手がいるからこそ、エメラダは静かな怒りに燃えているのだ。
(……いつか「あの人」に、もう一度会う時まで……私は、絶対にっ……!)
――半年前に起きたエンデバーランド事件。エヴァと同様にその現場に居合わせていた当時のエメラダも、ノバシェードの戦闘員達には歯が立たず、豊満な肉体を組み敷かれ貞操を穢されそうになっていた。
そこに颯爽と現れ、戦闘員達を蹴散らしてエメラダの窮地を救ったのは――ヘレン・アーヴィングに出逢う直前の「仮面ライダータキオン」こと、森里駿だったのである。
専用のバイクを巧みに乗り回し、黒のロングコートを靡かせて、嵐のように戦い風のように去る。そんなタキオンこと駿の逞しい背中に、強い雄を欲する女の本能を呼び覚まされたエメラダは――それ以来、1日たりとも彼の背中を忘れたことがなかった。
もう一度彼に会いたい。あの仮面の下に隠されている、本当の顔を知りたい。本当の名前を、素顔を知りたい。その人柄も、過去も、全て。
「仮面ライダー」の1人であること以外は、何も分からない。だからこそ激しく燃え上がる恋心に、人知れず身を焦がして。エメラダは今に至るまでずっと彼を想い、熟れた肉体を持て余す日々を過ごしていたのである。いつも母性的で穏やかな彼女が、裏ではそんな情熱的な恋に燃えていることなど、解放戦線の少女達には知る由もない。
「許せないのよ……あなたのような輩は、特にッ!」
そんなエメラダにとって、自分や妹分達の命や貞操を脅かす存在は、例えどれほど強大な敵であろうとも決して許すわけには行かないのだ。全身を触手に絡め取られながらも、彼女は強引にM79を構え、プロトタイプγに一矢報いようとしている。
「…
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