北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第8話
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銃弾の雨をものともせず、悠々と一軒家から姿を現して来るプロトタイプγ。生理的嫌悪感を煽るそのグロテスクな容貌に解放戦線の面々がどよめく中、十字砲火の準備を整えたニッテとヴィクトリアは、攻撃開始の合図を発していた。
「……よし、配置完了だな!? ニッテ、いつでも行けるぞ!」
「オッケー……! 例えフィロキセラタイプだろうと、私達を止めることなんて出来ないってこと……思い知らせてやろうじゃん! 総員、撃ち方始めぇえぇーっ!」
ヴィクトリアの呼び掛けに応じてニッテが片手を翳した瞬間、解放戦線の全メンバーが一斉に射撃を開始する。
十字を描くように飛び交う弾丸と榴弾が、一軒家ごと破壊する勢いでプロトタイプγに襲い掛かっていた。発砲の反動でぷるぷると躍動する彼女達の乳房と桃尻から、瑞々しい汗が飛び散って行く。
青緑の怪人は先ほどと同様に、両腕の触手を振るって銃弾を弾いているようだが、あまりの弾雨に「手数」が足りていないのか、徐々に生体装甲を削られ始めている。
ニッテとヴィクトリアしか居なかった時とは違い、今はメンバー全員での十字砲火なのだ。飛んで来る弾の数は、文字通り桁違いなのである。
このまま数の暴力で磨り潰してしまえば、解放戦線の勝利は固い。だが、それはプロトタイプγが近付いて来る前に彼を仕留められれば、の話だ。
フィロキセラタイプの怪人が持っている両腕の触手は、射程距離が非常に長い。倒し切る前に接近されて触手で攻撃されれば、生身の人間などひとたまりもないのである。改造人間である戦闘員達ですら、一瞬で細切れにされてしまったのだから、なおさらだ。
「やっば、これだけ撃ち込んでも止まらないなんて……! アレがリーダーが言ってた化け物ですか……!? しかもアレって、旧シェード製の高性能怪人だって言われてたフィロキセラタイプじゃないですか! ちゃんと私達の弾、通じてるんでしょうか……!?」
その脅威を肌で感じ取っていたリリエラ・ヤマシロは、M4カービンに装着されたM203グレネードランチャーを撃ちながらも、怯む気配を見せない青緑の怪人に戦慄している。
フランス生まれの眼鏡美少女は、焦茶色の大きな三つ編みを靡かせながら、懸命に引き金を引き続けているのだが――プロトタイプγは全く歩みを止めず、彼女達に迫ろうとしている。
やはり、ただの人間では怪人に勝てる見込みなどないのか。そんな思考が過ぎるリリエラの肩を叩くもう1人の美少女兵士は、懸命に彼女を励ましていた。
「それでも、やるしかないよリリエラ! ここで私達がやらなきゃ、誰がベイカー市長を助けに行くの!? 仮面ライダーが来てくれる保証なんてないんだから……私達が腹括るっきゃないじゃない!」
解放戦線のお母さん、などと呼
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