北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第7話
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先日しっかりと仕上げて、所定の位置に隠してある。必要になれば、即座に呼び出せる状態だ」
「なら良いが……何故完成次第、早急にそれを報告しなかった? 私もレンも、『アレ』が唯一無二の切り札だというのに」
「そう怒るなよヴィクトリア。てぇんさい設計者としては言いたくなるモノじゃないか。『こんなこともあろうかと!』……ってね」
「……相変わらず、困った人ですね」
「そう褒めるなレン! 照れるじゃないか!」
「……」
効率より美学を優先してしまうラングニルの言い分に閉口するヴィクトリアは、レオナと顔を見合わせて同時に深いため息をついていた。そんな2人の様子など意に介さず、ラングニルは無い胸を張って、自身の拘りを最優先にしている。
一方。彼女達のやり取りを物陰から観察していた生き残りの戦闘員達は、この状況を変えるべく「禁断の手段」に踏み切ろうとしていた。忌々しげにラングニル達を睨み付けている1人の兵士の手には、何らかの起動スイッチらしきものが有る。
(ち、ちくしょうがぁあッ……! あいつら、タダじゃ済まさねぇッ……! おい、こうなったら「アレ」を使うぞ!)
(バッ……バカ言えッ! 「アレ」はまともに運用出来たもんじゃねぇ「失敗作」だろうがッ! あんなもん動かしたらッ……!)
そんな自身の選択を咎めようとする同僚の言葉にも耳を貸さず、生き残りの兵士は己の手にある「起動スイッチ」を作動させようとしていた。そこへ、Ak5を構えたニッテが現れる。迷彩服にじっとりと染み付いた女の匂いを全身から振り撒く彼女は、95cmの巨乳と安産型の巨尻をどたぷんっと揺らして、戦闘員達に冷たい銃口を向けていた。
「……動かしたらなに? どうせロクでもないモノでしょうけど」
「ひぃいいッ!?」
その冷酷な眼差しに戦闘員の1人が怯える中、スイッチを持っている悪漢は薄ら笑いを浮かべながら――「禁断の生物兵器」を、この場に解き放とうとしている。
「へっ……てめぇら、もうお終いだぜ! どれだけイキったところで……生身の人間が! 怪人に勝てるわけねぇんだからなァッ!」
「……ッ!?」
ニッテの銃口に怯えながらも、虚勢を張ってスイッチを起動させる戦闘員。そんな彼の眼前に、両手の触手をしならせる異形の怪人が現れたのは、その直後だった。
一軒家の地下室から飛び出して来た、青緑のボディを持つフィロキセラ怪人。理性が全く感じられない獰猛な仕草を見せるその怪人の出現に、ニッテ達は驚愕と戦慄の表情を浮かべる。生理的な嫌悪感と危機感を煽る怪人の容貌に、美少女兵士達はその瑞々しい肉体に甘い匂いの冷や汗を滲ませていた。
「な、何なのコイツ……!?」
「気を付けろニッテ! 街を破壊したあの黒死兵とは違うが……見るからにまともじゃないッ!」
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