北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第6話
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市長公邸を目指して、息を殺し街を進む解放戦線の面々。彼女達は可能な限りノバシェードとの遭遇を避け、複雑に入り組んだ住宅街に身を隠しながら潜入を続けていた。
だが、狭い路地ばかりで迷路のようになっているこの一帯にも、十数人の歩哨が居るらしい。野戦服に袖を通したノバシェードの一般戦闘員達は、突撃銃「M4カービン」を手に辺りを巡回している。
「……1番警備が手薄なルートを狙って来たっていうのに、この数か……。私達の人数で、ここをすり抜けるのは難しそうね」
「となれば、仲間を呼ばれる前にここの連中を速やかに殲滅する必要があるな。……あいつらは?」
「すでに準備完了よ。……こちらニッテ。そろそろ仕掛けるわよ」
『オッケー、任せときなリーダー。一気にカタを付けてやるよ』
双眼鏡でその様子を観測していたニッテとヴィクトリアは、無線機を通じて仲間達に攻撃開始の合図を送る。リーダーからの指示を受けた1人の美女は、歩哨達の頭上を取れる家屋の屋上から、静かに狙いを定めていた。
「……安心しな。痛みなんて、感じる暇も与えないよ」
焦げ茶とオレンジが混ざった長髪を風に靡かせる美少女――川上ティエナは、ネコ科を思わせる鋭い目で歩哨の1人に狙いを定めると。背中から取り出したコンパウンドボウを引き絞り、戦闘開始の合図となる一矢を放つ。
「がッ……!?」
「な、なにッ!? 敵襲か……あッ!?」
その矢に同胞が貫かれる瞬間を目の当たりにした歩哨は、驚愕の声を上げるが。矢の方向に目を向けた瞬間、眉間を2本目の矢で撃ち抜かれてしまうのだった。
力無く倒れ伏す2人の歩哨。その最期を屋上から見下ろすティエナは、相棒とも言うべき弓を撫で、唇をぺろりと舐め上げている。
「ん〜……やっぱり弓はいいねぇ、私の筋肉にしっかり負荷が掛かってるのが分かるよ。銃器の反動も悪くないけど、何かこう……違うんだよねぇ」
筋肉は全てを解決する。その信条故に、筋力がモノを言う武器を愛用している彼女としては、腰のホルスターに提げられているブローニングハイパワーMkIIIより、こちらの方が好みであるらしい。
同胞達が倒れた際の音から状況を悟り、ティエナの存在に気付いた他の歩哨達は、彼女を撃ち落とそうとM4カービンの銃口を向け始めていた。
「あそこかッ! さては抵抗組織のガキだなッ!? 取っ捕まえて仲間の居場所をッ……!?」
「……いいのかい? そんな悠長なこと言っててさ」
だが、それこそが付け入る「隙」になっていたのだ。ティエナに気を取られていた戦闘員達は、死角から飛び込んで来たエヴァの接近を許してしまったのである。
ニッテ達主力メンバーをはじめとする他の美少女兵士達は、ティエナ
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