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仮面ライダーAP
北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第5話
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て、味方として迎え入れられるとっ……!」

 核心を突くような正信の言葉に、レオナがテーブルを叩いて怒号を上げる。その弾みで豊満な乳房がばるんっと弾み、より濃厚な汗の匂いがむわりと広がった。
 だが、彼女がぷるっと乳房を揺らして正信に掴み掛かるよりも先に、ヴィクトリアがその肩を掴んで制止する。振り上げられた拳は行き先を見失い、ゆっくりと降ろされていた。

「レン、そこまでだ。……少なくとも彼ら自身に、私達への害意はない。それは分かっていることだろう」
「……っ」

 ニッテをはじめとする、4人の主力メンバーだけではない。この作戦会議室に集まっている美少女兵士達全員も、本心では理解している。
 新世代ライダー達は改造人間であることを前提としていない、生身の警察官達が中心となっている遊撃要員であり、旧シェードとは似て非なる存在。このように対立する意味など本来は無いはずであり、むしろ共に手を取り合うべきなのだということを。

 だからこそ彼女達は皆、手を上げた穹哉達を撃とうとはしなかった。……が、それでも表立って割り切ることは出来なかったのである。
 ライダー達と協力しなければ、この街を救うことは出来ない。それが分からないほど子供でもなければ、簡単にそれを受け入れられるほど、大人でもないのだから。

 迷いを滲ませた表情で互いを見遣っている、解放戦線のメンバー達。そんな仲間達の様子を一瞥したニッテは、暫し逡巡した後――自分達が所有している数少ない軍用糧食(レーション)を、穹哉達の前に放り出すのだった。

「……それ食べたら、さっさとこの国から出て行って。そして、全部忘れて。私達が言ったことも、全部」
「……」

 それは、難しい立場に居る彼女達なりの「謝意」だったのだろう。乳房と桃尻をぷるんっと揺らし、椅子から立ち上がったニッテは穹哉達から目を逸らすように、Ak5の負い紐を掴み上げていた。

 自分達を助けに来た者達に対し、謂れのない罵声を浴びせ、拒絶してしまったことへの罪悪感。その感情を帯びた眼差しが、穹哉達自身に向かうことはなかった。
 だが男達は、そんなニッテの横顔で全てを察し、敢えてそれ以上は何も言わずに、黙って軍用糧食を受け取っている。

「……行くわよ、皆。そろそろ、『作戦』の開始時刻だわ」
「あぁ……そうだな。行こう、市長を救うためにも」

 その様子を見届けたニッテは、ヴィクトリアをはじめとする仲間の美少女兵士達を引き連れ――次々にこの作戦会議室を後にして行くのだった。
 何人かの兵士は申し訳なさそうに穹哉達を一瞥し、後ろ髪を引かれるような表情で会議室を去っている。正規の訓練を受けていない彼女達ならではの情愛の深さが、その貌に顕れていた。

 そして、この一室に取り残された4人の男達は。
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