北欧編 仮面ライダーRC&レジスタンスガールズ 第4話
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「当たり前だろう……! 市長は私達のような孤児を本当の子供のように受け入れてくれた人だった……! そんな市長を見殺しになど、出来るわけがない! そんなことを……許すわけには行かない!」
ジャックによって指摘された、今回のテロに対する某国政府の姿勢。その内容を耳にした主力メンバーの一員――エヴァ・バレンストロートは、忠義の背中に突撃銃「H&K HK416」の銃口を押し当てながら、蒼く鋭い目を細めて声を荒げていた。ふわりと艶やかに靡く黒に近い茶髪が、甘い匂いを振り撒いていく。
誰よりも市長を敬愛している、組織きっての武闘派である彼女は、Dカップの乳房をぷるんっと弾ませながら熱り立っている。むっちりとした85cmの桃尻も、歩むたびに左右に弾んで甘美な芳香を漂わせていた。
彼女は退役直後の3月に、首都・エンデバーランドで発生した大規模テロに遭遇し、一命を取り留めていたのだが。当時の彼女ではノバシェードの戦闘員達にまるで歯が立たず、テロに巻き込まれていたベイカー市長を助けに行くことも出来なかった。
その時に味わった無力感を払拭するため、彼女は退役後も市街地戦やCQCの訓練を独りで続けていたのである。予備役として大学に通う傍ら、ベイカーのために訓練召集の日当を自身の母校に寄付する日々を過ごしながら。彼女は苦い記憶を糧に、牙を研ぎ続けていたのである。
「だけどよ、それもハッキリ言って時間の問題だぜ? 政府としても、諸外国にいつまでも弱腰と見られるのは避けたいところだろう。このまま手をこまねいていたら……」
そんな彼女の様子に、忠義は銃口を突き付けられながらも呆れたような声を漏らしている。戦場では感情的になればなるほど不利になる、ということを肌で知って来た歴戦のライダーとしては、エヴァの振る舞いに危うさを感じずにはいられなかったのだ。
――忠義の言う通り。人質とされている市長の救出は今、大きな分水嶺を迎えている。
ノバシェードの攻撃により街も警察も壊滅し、最初に出動した正規軍の先遣隊も全滅。さらに人質の救出を目的とした軍の特殊部隊も敗走した今、頼みの綱は「専門家」として協力を要請された忠義達だけなのだ。
すでに街は正規軍により包囲されている状態であり、街を占拠しているノバシェードも容易くは脱出出来なくなっている。だが正規軍としても、簡単に人質ごと吹き飛ばすわけには行かない。
それでも万一、4人の仮面ライダーでもこの事態を打開することが出来なければ。怪人達から市長を救出することは不可能であるとの判断が下され、街への空爆が始まってしまうだろう。
もちろんそうなれば仮に怪人達を倒せたとしても、この国は国際社会からの苛烈な非難に晒されてしまう。物理的にはこの小都市しか被害を受けていない今回の事件だが、今後の対
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