凶兆編 仮面ライダータキオン&エージェントガール 中編
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パンティが露わにされ、スーツの内側で熟成されていた濃厚な汗の香りが匂い立つ。そのフェロモンの芳香を鼻腔で堪能する男達は、必死に抵抗しようとするヘレンの肉体を、改造人間の膂力で容赦なく組み敷いていた。
「このッ……離しなさいッ!」
「おごぉッ……!?」
穢れを知らない純白の素肌。その瑞々しい全身の柔肌を、男達の厳つい手が無遠慮に這い回る。
靴まで脱がされ裸足を晒されていたヘレンは、なんとか彼らの手から逃れようと、咄嗟に男の顔面に鋭い蹴りを叩き込んでいた。スラリと真っ直ぐに伸びた、白く肉感的な足。その芳しい足裏が、男の顔面に炸裂する。
(これでッ……!)
キックの衝撃により、たわわな乳房と安産型の白い巨尻がぶるんと弾み、芳醇な匂いの汗が飛び散っていた。ピンと伸び切った長い脚は矢のように鋭く疾く、男の顔面に命中している。
これまでヘレンの身体を組み伏せようとして来た犯罪者達は皆、このキックに意識を刈り取られて来たのだ。美女に目がない同僚の男達も彼女の蹴りの威力を知っているため、迂闊に言い寄ろうとはしないのである。人間の男なら、確実に意識が飛ぶ威力なのだから。
だが、それは生身の人間を相手にしていた時の話でしかない。今ヘレンを組み伏せている戦闘員達は――例え失敗作だろうと、改造人間であることには違いないのだ。人間の常識など、通用しない怪物なのである。
ヘレンの白い足裏が顔面に減り込んだ状態のまま、蹴りを食らった戦闘員の男は下品な笑みを浮かべていた。まるで、効いている様子がない。
「……ひっ!?」
「へへっ……いい蹴りじゃねぇか、ますます気に入ったぜ。その調子でもっと抵抗してくれよ、そうでなきゃあこっちとしても張り合いがねぇ……!」
「そ、そんなところっ……!? や、やめっ……!」
むしろ男はキックという名の「余興」すら愉しむように、ヘレンの優美な足先を隈なく舐め回し、そこから漂う熟成された匂いを鼻腔で味わっている。
足の匂いを嗅ぎ回り、指の股から足の裏、さらには膝裏にまで舌を這わせて来る男の下卑た顔に、ヘレンはただ慄くばかりだった。足先から伝わって来るぞくぞくとした悪寒が、伸び切った白い美脚を通じてヘレンの背中を走り抜けて行く。その感覚に思わずびくんと仰け反った彼女の白い爆乳が、ぶるんっと弾んでいた。
(き、効いてない……まるで効いてないッ! 確実に急所に入ったはずなのにッ! 人間の筋力では、例え急所に当てたとしてもこの程度の威力にしかならないというのッ!?)
顔面を蹴られることすら、圧倒的な優位に立っている彼らにとっては「娯楽」の一つに過ぎないのだ。常人の男なら気絶してしまうような蹴りでも、彼らの感覚では「戯れ」に彩りを添えるスパイスでしかない。
「エリート捜査官」と「失
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