特別編 仮面ライダー羽々斬&オリジンモンスターズ 第21話
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サワリーの蹴撃よりも、一瞬速く炸裂しようとしていた。
機械腕内部のシリンダー状パーツ「インパクトパイル」が、吸引された空気を最大限にまで圧縮する。
「はぁあぁあーッ!」
やがてパンチと共に、パイルバンカーの如く急速に打ち出された衝撃波――「ギガントインパクト」が唸りを上げる。
ブレイズキャサワリーの爪がアルビオンに届くよりも、僅かに速く炸裂したその剛拳が、始祖怪人のボディを穿つ。
「ぐおあぁああッ!?」
その一撃が、ヒクイドリ怪人の身体を紙切れのように吹き飛ばし――天井に叩き付けてしまうのだった。力無く床に墜落した彼の姿が、徐々にブリード・フラナガンのものに戻されて行く。
「……生き延びようと足掻く力は、お前の方が上だったというわけかッ……! ふっ、なるほど……確かに、往生際の悪い女、だッ……!」
相手を殺してでも生き延びようとする意志が足りなかったがために、トラウマを払拭することが出来なかった。
それが己の敗因であると分析したブリードは、アルビオンの勝利を認め、乾いた笑みを浮かべている。
「んっ……はぁあぁっ! はぁっ、はぁっ、んはぁあっ……!」
そんな彼の前で、力尽きたように座り込むアルビオンも――エネルギー切れによって変身を強制解除され、東方百合香としての姿を露わにしていた。その弾みで安産型の桃尻がぷるんっと躍動し、汗ばんだ肉体から漂う芳醇な色香がむわりと溢れ出して来る。小麦色に焼けた柔肌を晒している扇情的な下着は、男勝りな彼女も1人の「女」であることを物語っていた。
両手を着いた女座りの姿勢で、扇情的に息を荒げている黒髪の美女は、豊満な乳房をどたぷんっと揺らして憔悴しながらも――凛々しい表情を崩すことなくブリードを見据えていた。鍛え抜かれ、引き締まったウエストに反した爆乳の谷間に、甘い匂いの汗が滴り落ちて行く。
「あぁ……そうだとも。私は決して、こんなところで死にはせん。SATの仲間達に持っていく土産話が、全く足りていないのでな」
彼女の凛とした眼に宿る、生き抜こうとする強い意志。その気高さは、かつてのブリード・フラナガンを大きく凌ぐものであった。
ブリードのトラウマだけが勝因ではない。何度打ちのめされようとも決して屈しない彼女の気高さが、この勝利をもぎ取ったのである――。
◆
仮面ライダータキオンやハイドラ・レディのような「CLOCK UP」の類ではない、より純粋な「速さ」を武器に競り合う2人の女傑。
そんな仮面ライダーティガーとタパルドのデッドヒートも、間も無く決着を迎えようとしていた。タパルドの疾さに付いて行けず、何度も爪で切り裂かれたティガーの装甲服は、すでにボロボロとなっている。
「げほ
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