特別編 仮面ライダー羽々斬&オリジンモンスターズ 第19話
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」
「は、早く逃げろぉおっ!」
そして、入り口付近の怪人が全て排除されたことで、1Fロビーから先に進めなくなっていた人質達も、ようやく外に出られるようになったのである。
彼らは怪人達が全滅していることを確認するや否や、我先にと放送局の敷地外へと走り出して行く。自分達を救うために死力を尽くした新世代ライダー達に対する謝礼の言葉も、忘れたまま。
「あ、あのっ……ありがとうございましたっ!」
「……!」
否――全員ではない。
人質にされていた多くの職員達が必死に逃げ出す中、1人の女性職員が立ち止まり、近くで胡座をかいていた仮面ライダーパンツァーに深々と頭を下げたのである。
それからすぐに、女性職員はそそくさと走り去ってしまったが。そのたった一言が、ライダー達にとっての、命を賭けるに足る「報酬」となっていた。
「ありがとう、か……いいもんだなァ」
去り行く女性職員の背を見送った直後、ダメージの蓄積により変身を強制解除されてしまったパンツァーこと、翆玲紗月。
彼女は胡座をかいた姿勢のまま、満足げな笑みを浮かべて葉巻に火を灯している。裸同然の薄着姿を恥ずかしげもなく晒している彼女は、その美しい褐色の柔肌に、激闘を終えた者ならではの汗を滲ませていた。雄の本能を煽る蠱惑的な匂いを放つ芳しい汗が、鎖骨から乳房の谷間、そして筋肉質な腹部へと滴り落ちて行く。
誰もが振り返る美貌に、くびれた腰つき。その引き締まったウエストに反した安産型の巨尻と、推定Jカップの爆乳。鍛え抜かれた腹筋の美しさが、彼女のその扇情的なボディラインをさらに際立たせていた。
プロポーション抜群なその身体を晒け出すように胡座をかいている彼女は、両手を後ろに着いて背を反り、特大の双丘をどたぷんっと弾ませて煙を噴かす。その煙の匂いすら掻き消すほどの濃厚な女の香りが、乳房に滴る汗に滲んでいた。地面に押し付けられた肉感的な巨尻も、むにゅりと形を変えている。
「……なーにが弱い身体に弱い精神、だっての。人間、そんなヤワなもんじゃあないよ」
照れ臭そうに微笑を浮かべる紗月は独り、煙を登らせながら放送局を仰いでいた。そこで戦っている仲間達なら必ず、残る始祖怪人達にも「人間の力」を示してくれるのだと信じて――。
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