特別編 仮面ライダー羽々斬&オリジンモンスターズ 第16話
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――始祖怪人達は皆、自ら志願して「怪人」になった者達であり、それ故に己が改造人間であることを誇り、生身の人間達を「弱者」と見做していた。
それは自分達こそが「強者」であらねばならない、という強迫観念にも似た使命感に由来するものだった。人間に絶望した彼らは、その「使命」に未来への希望を委ねなければならなくなっていたのである。
これは、人間の自由と平和を守るためだけの戦いではない。
人間の強さを信じられなくなっていた彼らに、人間の力で勝つことにより。その使命という名の呪縛から、永遠に解放するための戦いでもあるのだ。
敗北によって己を見失ったアシュリーの姿から、その本質を見出したからこそ。美里は憎しみに染まり切ることなく、彼を憐れむようになったのである。
そんな彼女の表情から、その心の動きを悟っていたアシュリーは――自分に向けられた憐憫の想いを感じ取り、打ちひしがれた表情で夜空を仰ぐ。
「本当に……気に食わないよ、君は」
出て来た言葉は、これまで通りの憎まれ口。だが、その表情は――ほんの僅か、救われているようにも見えていた。
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