特別編 仮面ライダー羽々斬&オリジンモンスターズ 第15話
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な民兵崩れ共と一緒にされちゃあ困る」
本気のミサイル連射を捌き切れず、弾頭の嵐を浴びてしまったZEGUN。その傷付いた姿を見遣りながら、ミサイルイナゴは不遜に鼻を鳴らしていた。
――明智天峯達も強力なポテンシャルを秘めた改造人間だったが、元々シェードの戦闘員だったわけではない彼らは、2年前の戦いで新世代ライダー達と対峙した時ですら、自身の能力を持て余していた。
だが、50年近くも戦い続けて来た始祖怪人達は違う。彼らはその絶大な経験値と、改造人間としての圧倒的な武力を兼ね備えた生粋の人間兵器なのだ。
始祖怪人達の一人一人の戦闘能力は、明智天峯が変身していた、あの仮面ライダーマティーニすらも超えている。
スーツが格段にパワーアップした程度では、決して埋まらない戦士としての「格」というものがあるのだ。その絶望的な壁を乗り越えない限り、新世代ライダー達に勝機はない。
「だが……天峯達も決して雑魚ではなかった。改造人間の力を持て余してはいたが、それでも光るものはあったはずだ。奴らを倒した点については、見事という他ない」
「……誇って良いよ。ボク達が生身の人間をこれほど買うことなんて、本来なら天地がひっくり返ってもあり得ないんだからね」
「ぐっ、う……!」
「あうっ……!」
サザエオニヒメとアルコサソは、新世代ライダー達にその可能性を見出したのか。改造人間としての慢心を見せず、素直にライダー達の潜在能力を評価している。
だが、サザエオニヒメのドリル攻撃を浴びたGNドライブと、アルコサソの馬上槍で鎧を穿たれたEXには、その称賛に耳を傾けていられる余裕もない。
「こんな戦いに……何の、意味があるというんだッ……!」
「意味なら在る。……仮面ライダーよ、今日は何日だ」
「10月7日……? それがどうした!」
意図が読めないトライヘキサの問い掛けに、倒れ伏したターボが声を上げる。その言葉を紡いだのは、近くに居た紅衛校だった。
「そう、10月7日。鳥海穹哉の誕生日、という意味だけではない。それが何の日か……お前達に分かるか?」
「……アフガニスタン侵攻が始まった日、ですか」
紅衛校の言葉が意味するものに勘づいたG-verYが、傷だらけの装甲服を震わせながら「答え」を口にする。それは2001年に起きた軍事侵攻に纏わる日付だったのだ。
「……そうだ。今から20年前の2001年10月7日。『対テロ戦争』の時代に突入した当時のアメリカ軍が、テロの撲滅を目指してアフガニスタンへの侵攻を開始した」
「だから……この日を選んだのか」
放送局の裏手で紅衛校と同じ話をしていたプラナリアンは、自分の前で膝を着いているtype-αに自分達の「意図」を告げていた。
彼のコンバットナイフを胸に突き
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