特別編 仮面ライダー羽々斬&オリジンモンスターズ 第11話
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そのもの! 未来を欲するのならばこの私を討ち、悪夢を祓って見せろ! 仮面ライダーッ!」
自身の故郷を救った上福沢財閥。その御曹司である幸路ことGNドライブこそ、「サザエオニヒメ」を終わらせる「執行人」に相応しい。それが、福大園子の決意だった。
そんな彼女の意思を汲み、GNドライブも悠然と身構える。長きに渡る因縁に、幕を下ろすために。
「ほう……どうやらようやく、人間共の『火力』も俺達に追い付いて来たようだな。俺がこれほど昂るのは、仮面ライダーGと戦った時以来だぞ」
「……戦うことでしか己の存在意義を実感出来ないとは、実に哀れですね。私達の手で、今度こそ終わらせてあげます」
「戦うことでしか……? それは違うな、仮面ライダー。俺という存在を証明してくれるのは……俺の手によって死ぬ、貴様らの『死』だけだ。貴様らの死が、断末魔が、俺の存在を肯定してくれる。この身体の内側を、満たしてくれる」
浅黒く筋骨逞しい肉体を、野戦服の下から浮立たせている紅衛校。
愛用の重機関銃を携えている彼は、水見鳥清音が装着している仮面ライダーG-verYの重装備を前に、感嘆の笑みを溢していた。
「ならば……満たされぬまま終わる苦しみを、無限に味わいなさい。暗く冷たい、牢獄の底で」
「……言ってくれる。俺好みの強気な女だ」
一方、GX-05「ケルベロスランチャー」を構えているG-verYこと清音は、仮面の下で冷たい表情を浮かべている。
怪人の自己満足になど付き合う気はない、という冷たい「拒絶」が、彼女の怜悧な貌に現れていた。
「残念ですが……タイプではありませんね」
透き通るような白い柔肌。むっちりとした安産型の巨尻と、くびれた腰つき。推定Gカップの豊穣な乳房。老若男女を問わず、見る者全てを魅了する絶対的な美貌。
そんな圧倒的なプロポーションを誇るクールビューティーは、その美しさと肉体を荘厳な外骨格で覆い隠したまま、鋭い目付きで獰猛な巨漢を睨み上げている。
貴様の歪んだ力になど、屈しないと言わんばかりに。
「ヴァ……ァア、アッ……!」
「……俺に勝ち目なんて、万に一つも無いかも知れない。それでも……マス・ライダーの1人として、絶対に引くわけには行かないッ……!」
放送局の入り口付近に停められている、兵員輸送車。
濁った機械音声と共に、そこから現れた仮面ライダーRCと対峙しているのは――精鋭部隊のものと同じ、マス・ライダーの装甲服を纏っている山口梶巡査だった。
精鋭部隊を拳一つで圧倒し、「格」の違いをマスコミに見せ付けたRCの尋常ならざる膂力は、彼もよく知っている。彼のスーツも隷の改造によってかなり強化されてはいるが、それでも
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