特別編 仮面ライダー羽々斬&オリジンモンスターズ 第11話
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皆。ボクからのお祝い、喜んでくれたかな?」
「……あのハガキは君が書いたのか、アルコサソ。相変わらず、悪趣味なことばかり思い付く子だ!」
「あらあら、これでも君達よりはずぅっと長く生きてるんだけどなぁ〜? ねぇ、久我峰警部」
「外道がッ……!」
マス・ライダーのスーツを装着し、新世代ライダー達よりも先に現場に到着するも、始祖怪人達の威力には手も足も出ず一蹴されてしまった、警視庁の精鋭部隊。
彼らを見下ろしながら高らかに嗤うアルコサソに、仮面ライダーEXこと久我峰美里警部は怒りを露わにしている。
――仮面ライダーGに倒される前の始祖怪人達が、日本各地で猛威を奮っていた頃。
アルコサソを追っていた美里は、彼の手で当時の同僚達を皆殺しにされていたのだ。47年前、ツジム村で彼に蹂躙された某国の兵士達のように。
12年前の雪辱に燃える男装の麗人は、か弱い「男の娘」を演じていた宿敵との因縁に終止符を打つべく、静かに拳を構えている。そんな彼女の勇ましい姿すら、アルコサソは冷酷に嘲笑っていた。
「……お前達に近しい力を持ったマス・ライダーの連中は、すでに始末した。なのに、なぜ貴様らは臆さない。なぜ戦いを続けられるのだ……!」
「シェードの悪夢が続く限り……仮面ライダーは死なん。死んでいった先輩の分まで……俺は戦う。次は貴様が『報い』を受ける番だ、トライヘキサッ!」
始祖怪人達を筆頭とする旧シェードの暴虐。その時代を知る本田正信こと仮面ライダーターボも、敬愛していた先輩の「仇」であるトライヘキサを前に闘志を燃やしていた。
「貴様……上福沢財閥の御曹司か。数十年前、工業廃液に汚染された私の故郷を復興させたという……」
「環境無くして人類に未来はない。……当時の復興に尽力していた父の言葉だ。サザエオニヒメ……いや、福大園子、君の『過去』はすでに調べがついている。今からでも、戦いを終わらせるつもりは本当にないのか?」
一方、サザエオニヒメと対峙していた上福沢幸路こと仮面ライダーGNドライブは、彼女の「過去」を知るが故に投降を呼び掛けていた。
だが、すでに引き返せないところにまで来ていた彼女が、今になってその勧告を受け入れることはない。サザエの怪人は右腕の螺旋を、静かにGNドライブに向けている。
「そうか……貴様も全てを知っているのだな、上福沢幸路。今度は貴様が『ケジメ』を付けに来た……ということか」
「……やはり、投降の意思はないのだな。ならば僕は刑事として、仮面ライダーとして、然るべき職務を遂行するのみだ!」
「それで良い。……私はあの人災が遺した悪夢
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