特別編 仮面ライダー羽々斬&オリジンモンスターズ 第11話
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「あっ、ご、ご覧ください! 仮面ライダーです! 警視庁所属の仮面ライダー達が現場に到着した模様ですっ!」
事件現場となった某テレビ局に到着した、22人の新世代ライダー達。上空を飛ぶ何機ものヘリやテレビ局周辺の報道陣が、その勇姿を生中継で実況していた。
その様子をテレビやスマホ越しに見守る人々が、固唾を飲んで戦いの行方を見守る中。各々の愛車から颯爽と飛び降りた新世代ライダー達は、放送局入口前の庭園に素早く駆け込んで行く。
「居たぞ……奴らが始祖怪人か!」
「先行していた特殊部隊は……くそッ、もうやられているッ!」
そこは「No.5」こと吾郎が初めて「仮面ライダーG」に変身し、シェードとの死闘を始めた場所だった。そこで待ち受けていた始祖怪人達は、ここは通さんと言わんばかりに身構えている。
その足元に累々と横たわる、重傷を負った警察官達の姿が――ここで繰り広げられていた「蹂躙」の凄惨さを物語っていた。
「ぁ、うぅッ……! つ、強い……あまりにも、桁違いだッ……!」
「おい、しっかりしろ! もう大丈夫だ、ここから先は俺達に任せろ!」
「ば、番場総監の試作型を任されていた連中か……!? 気を付けろ、この怪人達の狙いはお前達だッ……! コイツら、局の職員達を人質にしてお前達をッ……!」
「……あぁ、分かってる。用があるのは、俺達も同じだからな」
そこには、マス・ライダーのスーツを装着した精鋭部隊の姿もある。試作量産型とはいえ、「仮面ライダー」の鎧を纏った警察官でも始祖怪人には全く通用しなかったのだ。
彼らの無念を汲んだ新世代ライダー達と、この場に居る数人の始祖怪人達が視線を交わす。すでに両者は、臨戦態勢となっていた。
「……来たなァ、仮面ライィダァー……。俺が食らい尽くしてやるぜ」
「ふん……始祖怪人、か。何十年も生きていながら、随分と品のない振る舞いだ。年を重ねれば良いというものではないな」
「ハッ! 怪人相手に品性を求めるとは、ナンセンスな野郎だ」
始祖怪人の一角であるミサイルイナゴは、ライダー達を見つけるや否や「挨拶代わり」の小型ミサイルを連射する。その動きを捉えた芦屋隷こと仮面ライダーZEGUNは、ベルトの左側に装備された専用拳銃「ゼガンシューター」を即座に構え、ミサイルの全弾を容易く撃ち落としてしまった。
両手持ちで愛銃を構えているトリコロールカラーのライダーを前に、歴戦のイナゴ怪人は下卑た笑みを浮かべている。「本気」を出す前から、勝ちを確信しているかのように。
そんな2人と同様に、他のライダーや怪人達も各々の「標的」に狙いを定め、殺気を露わにして睨み合っていた。
「よく来たねぇ、仮面ライダーの
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