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仮面ライダーAP
特別編 仮面ライダー羽々斬&オリジンモンスターズ 第10話
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 ――2021年10月7日の夜。
 東京都港区、番場(ばんば)邸。

 警視総監・番場惣太(ばんばそうた)の自宅であるこの豪邸では今日、新世代ライダーの1人である鳥海穹哉(とりうみくうや)巡査長の誕生日パーティーが催されていた。

 ノバシェードの壊滅がほぼ確定となったこともあり、世界各地に散っていた新世代ライダー達は今日のために久々に全員が帰国・集結し、束の間の休息を満喫していた――その時だったのである。

 「最後の戦い」が、幕を開けようとしていたのは。

「鳥海君、君宛に誕生日祝いのハガキが来ているぞ」
「え……? 変ですね、番場総監のご自宅でパーティーをするって話はライダーの皆しか知らないはずなのに……」

 先ほどこの邸宅に届いたという、自分宛のハガキを持って来た番場の言葉に、穹哉は小首を傾げる。主催者である番場を除けば、今日のパーティーのことを知っているのは同じ新世代ライダーの仲間達だけのはずなのだ。

「……ッ!? ノバシェード……!? ふざけやがってッ!」
「ノバシェードだと!? おい鳥海、ちょっと見せてみろッ!」

 その答えが明らかとなったのは、ハガキに記載されていた差出人の名を目にした瞬間であった。そこに記されていた名は、この番場邸に集まった全員を戦慄させるものだったのである。

 ――鳥海穹哉、誕生日おめでとう。今年こそ「紛い物」は殺す。ノバシェード所属、始祖怪人(オリジン)一同より。

 ハガキに書かれたその一文は、事実上の宣戦布告であった。ハガキを見に集まった新世代ライダー達は口々に声を上げ、剣呑な表情を浮かべている。

「始祖怪人……! 清音(きよね)さんが南米で言ってた例の奴らのことか……!?」
「なんでノバシェードが俺達のことを……!?」
「ご丁寧に住所まで書いてあるぞ!」

 そんな中。新世代ライダー達にとっての「おやっさん」でもある年長者の南義男(みなみよしお)警部は、始祖怪人達が送り付けて来たハガキに「住所」が明記されていることに気付いていた。

「……!? ちょっと待ってくれ、この住所ってまさか……!」

 罠の可能性を承知の上で、そこに記されていた住所を目にした忠義(チュウギ)・ウェルフリットが声を上げた瞬間――全員の無線機に緊急通報が飛び込んで来る。
 それは、「ノバシェードの武装集団が突如襲来し、テレビ局を占拠した」という衝撃の内容であった。リビングのテレビも、すでにその事態を中継し始めている。どうやら放送局に残っていた多くの職員達が、人質に取られてしまっているらしい。

 約12年前――旧シェードの織田大道達によって占拠され、「仮面ライダーG」が叛逆を起こすきっかけとなった始まりの地。
 そのテレビ局が再び、怪人達に襲われ
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