特別編 仮面ライダー羽々斬&オリジンモンスターズ 第9話
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ダーGに敗れた始祖怪人達が、「仮死状態」から一斉に目覚めてしまったのである。徳川清山も羽柴柳司郎も死んだというのに、彼らは未だに死に切れずにいたのだ。
傭兵として世界を巡った昭和の時代を生き延び、平成の世で怪人としての死を迎えたはずの彼らは、期せずして令和の現代に蘇っていた。
そんな彼らに待ち受けていたのは、清山達の死とシェードの壊滅、そしてザンの再来たるノバシェードの存在という無惨な現実であった。目覚めた時からすでに彼らは、全てを失っていたのである。
それ故に。彼らに残された道は、「怪人としての死に様」のみであった。
蘇ったからといって、この期に及んで人として生きる道など、彼らの中には最初から存在し得ないのである。
ノバシェードに参加した彼らは天峯達に代わる新たなリーダーとして台頭し、戦闘員達の強化を図り、組織の立て直しを目指した。それまで優位に立ち回っていた新世代ライダー達の快進撃が止まったのは、それが原因だったのである。
だが、元が粗悪な改造人間ではいくら訓練を付けたところで、いずれ限界が来てしまう。戦闘員達の強化は新世代ライダー達を多少は苦戦させたが、その程度が関の山であった。
やはり怪人は、仮面ライダーに倒される宿命にあるのか。自分達はどこまでも、亡霊に過ぎないというのか。
それならば、その末路に相応しい舞台を用意せねばなるまい。
その決心に至った始祖怪人達は、ノバシェード最後の刺客として。旧シェードの残影たる始祖怪人として。
この令和を守る新世代ライダー達に対する、最期の挑戦状を叩き付ける決意を固めたのだった。
――そして。
その舞台は、全ての始まりとなった場所。かつて織田大道が襲撃した、某テレビ局であった。
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