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仮面ライダーAP
特別編 仮面ライダー羽々斬&オリジンモンスターズ 第9話
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れてしまったのだ。

 それ以前からも、改造手術の実態に迫る情報が出回ることは何度もあった。が、清山の技術は当時の科学の範疇を遥かに逸脱したものであったため、その荒唐無稽さ故に長らくの間、ゴシップ誌にしか載らないUMAの類としか扱われてこなかった。

 しかし21世紀初頭から飛躍的に発展した情報社会が、その「誤魔化し」を許さなかったのである。かつてはオーパーツだった概念に時代の理解が追い付いたことで、その概念に「正当な評価」が下されたのだ。

 正義の対テロ組織から一転、悪の秘密結社とされてしまったシェードはほどなくして解体。最高責任者の清山は投獄され、政府の追手を退けた柳司郎達も地下に潜ることを余儀なくされた。

 その状況に一石を投じたのが、2009年に起きた織田大道(おだだいどう)によるテレビ局占拠事件だったのである。
 織田のテロを呼び水に、世界各地に潜伏していた元シェードの怪人達は続々と蜂起。柳司郎を筆頭とする始祖怪人の面々も、その急先鋒となっていた。

 だが、元構成員のNo.5こと「仮面ライダーG」の活躍により、怪人達は次から次へと斃されて行き――彼とほとんど遭遇することがなかった柳司郎を除く始祖怪人達も、戦いの中で敗れ去ってしまうのだった。

 そして清山の死後、2016年までただ独り生き残っていた柳司郎も。「仮面ライダーAP」こと南雲(なぐも)サダトとの一騎打ちに敗れ、命を落とし。彼の死を以て、シェードは完全に壊滅した。

 ――かに、見えた。

 戦いはまだ、終わってはいなかったのである。

 シェードの壊滅後。中途半端な能力しか発現せず、社会の庇護下からも零れ落ちた改造被験者達の自助組織は、終わらない迫害に抗うため「ノバシェード」を創設し、人類に反旗を翻していたのだ。
 かつてのザンのような「粗悪な改造人間」が、再び人々に牙を剥いていたのである。

 だが、2019年――その首領格だった明智天峯(あけちてんほう)上杉蛮児(うえすぎばんじ)武田禍継(たけだまがつぐ)の3人は、「ライダーマンG」こと番場遥花(ばんばはるか)を筆頭とする新世代ライダー達に敗北。組織の勢いは急速に衰え、シェードと同じ滅びへの道を歩んでいた。

 世界各国の軍部や警察組織のみならず、巨大企業「筬夢志(おさむし)重工」をはじめとする企業群のバックアップも得ている彼らと、民兵集団に過ぎないノバシェードでは勝負になるはずもない。
 本来ならば、そのままノバシェードとの戦いは、新世代ライダー達の圧勝に終わっていたのだろう。

 だがその時、「不思議なこと」が起きてしまったのだ。

 2021年。シェードが壊滅して久しく、その爪痕から生まれたノバシェードも滅亡に瀕していたこの時。
 かつて仮面ライ
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