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仮面ライダーAP
特別編 仮面ライダー羽々斬&オリジンモンスターズ 第8話
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ッ! や、やめろ、やめろやめろ、やめろぉおぉおぉーッ!」

 そして、Dattyが後ろ襟から指を離した途端。隊長格の男は、RCの眼前に降ろされてしまうのだった。
 RCの複眼が妖しい輝きを放ち、隊長格の男を冷酷に見据えている。その絶望的な光景が、男の正気を奪い去っていた。

「わ、私は……私は絶対に生き延びるんだァッ! ……野郎ォォオッ! ブッ殺してやァァァァアるッ!」

 改造人間に敵うはずがないという彼の理性が、生存本能に押し退けられたのか。
 男は半狂乱になりながら、胸元の鞘から引き抜いたコンバットナイフを、RCの額に突き立てていた。錯乱の末に振るわれたその刃は、RCの仮面に触れた途端、無慈悲に砕け散ってしまう。

「あ、あぁ、あぁあ……!」

 狂気に堕ちる暇すらなく、隊長格の男は最後の武器まで失ってしまったのだ。
 その光景に彼が絶望した頃には――すでに鈍色の怪人は手刀を振り上げ、「処刑」の体勢に入っていた。ナイフを失い、腰を抜かしてしまった男には、もはや抗する術はない。

 然るべき「報い」を受ける瞬間が、ついに訪れたのだ。

「ラ、イダ、ァー……チョッ、プ!」
「ひぎゃああぁあ――ぁぎゃッ!」

 RCが放つ手刀の一閃が、男の顔面を真っ二つに潰し。断末魔と共に、血飛沫が上がる。

 その鮮血が天を衝く時――この戦いもようやく、終幕を迎えるのだ。

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