特別編 仮面ライダー羽々斬&オリジンモンスターズ 第8話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ッ! や、やめろ、やめろやめろ、やめろぉおぉおぉーッ!」
そして、Dattyが後ろ襟から指を離した途端。隊長格の男は、RCの眼前に降ろされてしまうのだった。
RCの複眼が妖しい輝きを放ち、隊長格の男を冷酷に見据えている。その絶望的な光景が、男の正気を奪い去っていた。
「わ、私は……私は絶対に生き延びるんだァッ! ……野郎ォォオッ! ブッ殺してやァァァァアるッ!」
改造人間に敵うはずがないという彼の理性が、生存本能に押し退けられたのか。
男は半狂乱になりながら、胸元の鞘から引き抜いたコンバットナイフを、RCの額に突き立てていた。錯乱の末に振るわれたその刃は、RCの仮面に触れた途端、無慈悲に砕け散ってしまう。
「あ、あぁ、あぁあ……!」
狂気に堕ちる暇すらなく、隊長格の男は最後の武器まで失ってしまったのだ。
その光景に彼が絶望した頃には――すでに鈍色の怪人は手刀を振り上げ、「処刑」の体勢に入っていた。ナイフを失い、腰を抜かしてしまった男には、もはや抗する術はない。
然るべき「報い」を受ける瞬間が、ついに訪れたのだ。
「ラ、イダ、ァー……チョッ、プ!」
「ひぎゃああぁあ――ぁぎゃッ!」
RCが放つ手刀の一閃が、男の顔面を真っ二つに潰し。断末魔と共に、血飛沫が上がる。
その鮮血が天を衝く時――この戦いもようやく、終幕を迎えるのだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ