特別編 仮面ライダー羽々斬&オリジンモンスターズ 第2話
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っくり下ろして行く。
「……変身」
そのコールと同時にベルトのレバーが倒されると、酒瓶型のデバイスの内側に秘められたエネルギーが解放され、柳司郎の全身に循環されて行く。
やがて、身体中に迸る金色のエネルギーを浴びた柳司郎は――黒コートを羽織ったまま、改造人間としての真の姿へと「変身」していた。
火の海の中でも眩い煌きを放つ、黄金の甲冑。黒をスーツの基調としつつ、その暗さと対比させるかのような輝きを持った装甲。
それらが全身の各関節部に装着されており、金色のマスクと禍々しく吊り上がった赤い複眼も、柳司郎の殺意をこれでもかと表現している。
そして、はち切れんばかりの筋肉で膨張しているその手には、一振りの日本刀が握られており――刀の?には、「改進刀」とう銘が彫られていた。
『雲起竜驤。羽々斬、推参』
やがて呪詛の囁きが変身シークエンスの完了を告げ。紛い物のエイトヘッズの眼前に、真の怪人――「羽々斬」が顕現する。
「み、認めん……俺は、俺達は絶対にッ! 貴様らなど、認めんぞぉぉおッ!」
「……貴様の認可など、求めた覚えは無い」
その荘厳な姿に、嫉妬と殺意を剥き出しにしながら。醜悪な蛇の怪人と化したザンは、己の敗北を認めまいと羽々斬目掛けて飛び掛かって行く。
『驍勇無双、旭日昇天、気剣体一致!』
「劒徳正世――桜花! 赤心斬ッ!」
そんな哀れな敗北者に引導を渡すべく、羽々斬が改進刀の刃を振るっていた――その頃。ツジム村を火の海に沈めた下手人達を狙う柳司郎の仲間達は、村の外に展開していた戦車隊を捕捉していた。
卑劣にして冷酷な、弱き人間達に。改造人間達による「裁き」が、実行されようとしていたのである。
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