アイリーン・ベルセリオン
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二人の雷使いがぶつかり合うすぐそばで、これまた妖精とドラゴンイーターが激しくぶつかり合っていた。
的確に相手を捉えるべく、最短で剣を振るう緋色の剣士とそれを全身を刃へと変換しながら受け止め、さらにはカウンターを繰り出している。そして彼女の蹴りは鍛え抜かれたはずの女性の剣を真っ二つにへし折った。
「言ったじゃろ、ワシに斬れぬものはない」
得意気な表情を見せているキリア。それに対し剣を折られたはずの女性はなぜかわかっていた。
「例え何を斬られようが、仲間の絆だけは斬れぬぞ」
その言葉と同時に折れたはずの刃が生えてくる。いや、生えてきているのではない。彼女の魔力が刃として生成されているのだ。それを見たキリアは何が起きているのかわからず困惑している。
「ドラゴン退治の仕事だったからな、ウェンディに付加魔法かけてもらっておいたのだ。滅竜剣ベルセリオン!!貴様で試し斬りをさせてもらうぞ」
その剣に驚いた表情を見せたキリアだったが、それがすぐに笑顔へと変わる。
「いいじゃろ、その剣もワシが斬ってやろう!!」
その剣ごと斬ろうとしたキリアだったが、エルザはそれを正面から受け止め、跳ね返す。それにより体勢が崩れた彼女目掛けてその剣を振るうと、彼女は高々と打ち上げられる。そして地面へと叩きつけられた彼女は白目を向いて完全に意識を失っていた。
「くっ・・・もう魔力が・・・」
勝利を納めた彼女はすぐ近くで戦っているラクサスの手助けに行こうとしたとした。だが、キリアとの激しい戦いにより魔力を大きく消耗していた彼女は動く力も残っておらず、その場に倒れ込むのだった。
シリルside
自分の身体へと戻ってきた俺はセシリーに持ってもらい、オーブを探すことために動き回っていた。
「俺たち今どの辺にいるのかわかる?」
「う〜ん・・・」
レビィさんの馬車によって元いた場所から離れた位置に来てしまったため自分の現在地がわからない。そのためとりあえず一度上空に飛び上がり、どの街にいるのかを把握することにした。
「早くしないと全部のオーブが壊されちゃうよ〜」
「あと2個だよね?震動の回数的に」
ここまで3回震動があった。それが全てオーブが壊されたと仮定するなら、残りはすでに半分を切っている。もしそれが壊されるわけにはいかない。
「ここからだと右肩の街が近いかな?」
「よ〜し、じゃあ急ぐよ〜」
どこの街のオーブが残っているのかわからないため、とにかく近い街へと向かうしかない俺たちはここからもっとも近い右肩の街へと向かうことにした。ローラー作戦になっちゃうけど、こればっかりは仕方ない。とにかく今は俺がやれること
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