第七十三話 態度が少しその三十
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「親父達育ててくれたんですが」
「そこで父方の」
「あいついえあの人は子育てしなくて」
「そうなの」
「遊んでばかりで」
「複雑な家庭環境ね」
「それで大叔母さん達が母親で」
私にお話してくれました。
「親父が二代になります」
「そうだったのね」
「三男さん叔父さんはそっちに関心なくて」
おみちのことにはというのです。
「あいついえ長男さんはどうしようもなくて」
「いつも言ってる人ね」
「母親が子育てしないで甘やかすだけ甘やかして」
「それでなのね」
「どうしようもないろくでなしで」
そうした人でというのです。
「いいところのない人です、生きていて一度も人様に何かしたこともない」
「相変わらずの全否定ね」
むしろ新一君に思いました。
「本当に嫌いだと新一君はそうね」
「僕の癖性分もですね」
「そっちが気になったわ、ただそうした人もいて」
「他にも酒乱の親戚もいて」
それでというのです。
「色々あって」
「大叔母さんが7おみちに入信されたの」
「それで親父が継ぎまして」
お父さんが二代目でというのです。
「僕に至ります」
「新一君が三代目ね」
「はい、思えば奇遇ですね」
「その奇遇がご縁なのよ」
おみちのそれになります。
「不思議な様でいてね」
「全部親神様の思し召しですね」
「そうなのよ、新一君のお家のこともね」
聞けば本当に何かとあります。
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