第七幕その二
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「これが普通だよ」
「どの川やお池にも沢山の生きもの達がいるよ」
樵も五人にお話します。
「賑やかにね」
「流石オズの国ですね」
「確かにこれまでのどの場所もそうですね」
「色々な生きものが沢山いて」
「それで賑やかですね」
「とても」
「そうだよ、ほら見て」
かかしが指差した先にはです。
沢蟹もいます、蟹もお水のところに大勢います。
「蟹もいるね」
「本当に色々な生きものがいますね」
「オズの国の水田は」
「外の世界もそうですが」
「オズの国はさらにですね」
「色々な生きものが沢山いますね」
「夜には蛍もいるしね」
樵はおたまじゃくし達を見ています、彼等はお水の中をお魚達と一緒に見ていて親の蛙達が彼等をいとしげに見守っています。
「何かとだよ」
「生きものの宝庫ですね」
「お米が採れるだけでなくて」
「沢山の生きもの達もいる」
「それがオズの国の水田で」
「とても素敵な場所なんですね」
「そうだよ」
かかしは笑顔でお話しました。
「だから僕達も楽しくここにいようね」
「元気に働いて」
そしてと言う樵でした。
「夜は気持ちよくくつろごうね」
「お風呂に入ってね。お風呂も素敵でしょ」
オズマも五人にお話します。
「私達がいるお屋敷のそれも」
「檜風呂で」
「とても広くて風情があって」
「凄くいいですね」
「お湯も奇麗で」
「最高ですね」
「五右衛門風呂もあるわよ」
こちらのお風呂もというのです。
「底は板を入れるけれど熱くないわよ」
「そこはオズの国ですね」
「五右衛門風呂でも底は熱くないことは」
「そのこともいいですね」
「私達そのお風呂にも入られますね」
「入ろうと思えば」
「そうよ、あと今夜は雨が降るから」
そうなるというのです。
「蛙が喜んでね」
「物凄く鳴くんですね」
「この水田の中で」
「蛙はお水が大好きですから」
「だからですね」
「どの蛙も鳴くんですね」
「トノサマガエルもアマガエルもウシガエルもね」
どの蛙達もというのです。
「そうなるわ、だからね」
「今夜はですね」
「お仕事が終わって」
「お風呂と晩ご飯の後は」
「蛙の合唱を聴くんですね」
「そうして楽しむんですね」
「雨の夜を前にしてね」
そうしてというのです。
「楽しみましょう」
「わかりました」
「そうしていきましょう」
「今夜は蛙のコンサートですね」
「それが催しですね」
「蛍も観られて」
そしてというのです。
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