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第十三話 母親その十三

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「悪くはないな」
「そうよね」
「進学も考えているからな」
「二人共ね」
「大学もか」
 神威はそう聞いて応えた。
「そうなのか」
「クランプ学園にな」
「そう考えているの」
 二人は神威に微笑んで答えた。
「私もで」
「俺もだ、俺は推薦もな」
 こちらもというのだ。
「充分にな」
「狙えるか」
「そうだしな」
「大学か」
「お前はどうするんだ?」
 封真は軍鶏を食べつつ神威に尋ねた。
「お前も成績は悪くないな」
「一応な」
 こう封真に答えた。
「そう言っていいな」
「それならな」
「進学もか」
「考えるといい」
 それならというのだ。
「お前もな」
「そうか」
「世界を護るつもりだな」
「ああ」
 やや俯いて答えた。
「どちらにしてもな」
「それならだ」
「戦いの後でか」
「大学に進学することもな」
「考えることか」
「一緒に行かない?」
 小鳥はこう言ってきた。
「どうせならね」
「クランプ学園にか」
「それで大学でも三人でね」
「一緒にか」
「過ごそう」
 こう言うのだった。
「そうしよう」
「悪くないな」
 小鳥の言葉を受けてだった。
 神威は自然とこの言葉を出した、そのことに気付かないまま彼女に対してさらに言葉を続けたのだった。
「それも」
「そう言ってくれるのね」
「ああ、三人でか」
「昔そうだったし」
「今もそうだしか」
「これからもね」 
 未来もというのだ。
「そうしていこう」
「それがいいか」
「若し神威ちゃんが地の龍になっても」 
 小鳥はそれでもと言った。
「人間を滅ぼしたい?」
「考えたこともない」
 これが神威の返事だった。
「全くな」
「そうよね」
「そしてだ」
 それにと言うのだった。
「小鳥もだ」
「護ってくれるのね」
「どちらにしてもな」 
 天の龍を選んでも地の龍を選んでもというのだ。
「そうする」
「人間を滅ぼすつもりもなくて」
「お前と封真はな」
「護ってくれるのね」
「そうするつもりだ」
「だったらね」
 それならとだ、小鳥は神威の言葉を受けて述べた。
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