第八十三部第四章 戦線崩壊その四十八
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「整備と補給が終わればだ」
「今行っているそれが」
「目的地に向かう、進む先はサマルカンド星系だが」
「そのサマルカンド星系に進む時に」
「シャイターン主席もだ」
その彼もというのだ。
「必ずだ」
「出て来られて」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「私との戦いに入る」
「だからこそですね」
「私としてはだ」
「何としてもですね」
「サマルカンドに向かいだ」
「シャイターン主席とですね」
「戦う、彼は私が引き受け」
シャルジャーにもこう話すのだった。
「そのうえでだ」
「シャイターン主席の軍を止めて」
「ティムール軍の他の軍をだ」
「オムダーマン軍の他の軍で、ですね」
「倒していく、そうしていけばだ」
「必ずですね」
「そうだ、オムダーマン軍はだ」
まさにというのだ。
「勝つ」
「その為にもですね」
「ティムール軍最強の戦力シャイターン主席は私自ら向かい」
「封じますね」
「そうしていく、ではだ」
「第一軍の整備補給をですね」
「進めることだ、それが終われば」
それ次第というのだ。
「出撃だ、いいな」
「わかりました」
「そして将兵達だが」
アッディーンは第一軍の彼等の話もした。
「整備と補給の間は交代でだ」
「休養をですね」
「摂ってもらう、食事も久し振りにだ」
「普通のものですね」
「それにして睡眠もだ」
こちらもというのだ。
「酸素タンクでなくな」
「普通にベッドで、ですね」
「休んでもらう、入浴もな」
「ゆっくりとですね」
「入ってもらう、ではだ」
「今はですね」
「出撃前の息抜きを楽しんでもらう」
こう言ってだった、アッディーンは彼等にも出撃を前にしているとはいえ暫し羽根を休ませた、だが彼はというと。
大統領室に戻ると書類が堆く積まれていてその処理を次々と進めていった、その事務処理は迅速だったが。
量が違う、それでアリーの中に詰めていた文官達が彼に申し訳なさそうに話した。
「戦闘の後で申し訳ありませんが」
「大統領としての事務はあるので」
「今はです」
「お時間があるのなら」
「わかっている、国家元首に休養の時はない」
アッディーンもこう答えて事務の処理を続けていく。
「寝る時もだ」
「だからですか」
「今もですか」
「書類を整理されますか」
「今の様に」
「そうする、当然のことだ」
有無を言わせない言葉だった。
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