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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
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 お盆の最終日に近くで夏祭りの花火大会があり、今までは僕と出かける訳にいかなかったのだけど、今年は勉強グループの4人で見に行くと言っていた。

 僕が、浴衣を着るのかと聞くと、ななのは黙っていたが・・・実家に訳を言って一式送ってもらうようにしていた。だけど、着付けが、お母さんも仕事で居ないのでどうしょうかと思っていて、仕方ないので朝宮監督の家の人に頼もうかと、そのことをななのに話したら

「ありがとう シュウ 私 洋服で行こうかと思ってたの だけど、リョウは浴衣だっていうし・・・あのね リョウのお母さんに着させてもらうようにお願いしてみるネ」

 当日、僕はひとりでぶらぶらと見学に行ってみた。花火が終わって、露店が並ぶ会場付近をウロウロしていると、女の子の5・6人の集団の中のひとりが、僕を見つけたように声を掛けてきて、見るとサッカークラブの女の子達だった。もう卒業して高校生になっている子も居て、その中にななのとかリョウの姿も。その周りには男の子達が居た。

「北番さんって ひとりなの? 彼女とか居ないの? さみしいね 私等が相手してあげるよー」とか、勝手なことを言ってきた。

「あぁ ひとりだよ 君達も浴衣着てると、それなりに可愛いネ」見ると、皆が浴衣着ていて、僕はななのも・・って 良かったと思っていた。ななのを見るとナナコちゃんと手を繋いでいて、楽しそうに笑っていた。その隣には、リョウちゃんが居て、背も高いせいか浴衣もよく似合っていて、顔立ちもはっきりしていて美人なほうなんだろう。ななのも可愛いけど、まだ幼さを感じるが、彼女の場合は、サッカーで見ているのとは違って、もう、立派に女を感じさせていた。

 だけど、今までななのは、友達との付き合いは引っ込み思案なところがあったのだが、最近は、仲の良いリョウとかナナコに引っ張られるように、明るくなって友達付き合いも上手くいっているようなので安心していたのだ。

 数日後、ななのちゃんが来ていた時

「シュウ 浴衣 ありがとうね どうしょう 返した方がいいのかなー」

「いゆ 持っておけよ それより 楽しそうだったネ」

「うん そーねー でも 私は シュウと一緒のほうがいいなぁー あのね きのう 男の子に告られた 一緒に勉強してる子」

「そうか ななの 可愛いからなぁー そーいうこともあるだろーな」

「なんだぁー 心配じゃぁないのぉー?」

「心配さー 一応」

「一応なの? でも、私 ちゃんと 言えたよ 好きな人が居るって 年上だけどって だから お友達で居てって」

「ふーん」

「ふーん なの シュウ 真面目に聞いている? 私 必死だったんだからー」

「あぁ ごめん ちゃんと聞いているよ だけど、まぁ そのー 高校に受かるまでは そん
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