β天国
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あったディアボロスのメンバーは彼とは違う者が三人。しかも彼らはあの後逃げてしまっていたことを考えると、今回ここにも来ている可能性がある。
そして彼らはドラゴンだけじゃなく俺たちのような滅竜魔導士もターゲットなのだとしたら、ウェンディも危険なんじゃないだろうか。
「こりゃあまずはこいつから倒さないといけないのか?」
ウェンディの他にもさっきボコボコにしたガジルさんやナツさん、ラクサスさんも滅竜魔導士だ。彼らもターゲットになりうるのだとしたら、こいつはここで叩いておくに限る。
スッ
そんな俺の思考を察知したのか、青年は手をあげると白い炎が迫ってくる。それを下がりながら回避するが、軌道も操れるようで追いかけるように向かってきたことにより被弾してしまう。
「炎系の魔法か!?」
「違うよ。これは人魂・・・死人たちの魂が泣いている」
「じゃあ投げつけないでください!!」
自分の魂を攻撃なんかに使われたらそりゃあ泣いてしまう。そしてそれがわかっていながら攻撃してくるのはもはや悪質以外の何者でもない。
「でも、この人ならワンパンできそう」
ひ弱そうな男性を前にそんなことを考えた俺は拳を握り突進する。彼はそれを避けることすらしなかったが、なぜか俺の拳は彼を捉えることができなかった。
「え?」
いや、捉えられなかったのではない。彼の身体に直撃しているはずの拳がすり抜けているのだ。何度も攻撃を試みるもののどれも当たらずダメージが与えられない。
「くっ・・・」
どれだけやっても攻撃が当たらないのでは意味がない。そう思って手を止めると彼のアッパーパンチが顎へと突き刺さる。
「なっ・・・」
それにより体勢が崩れた俺に向かって肘打ちを放ってくる青年。堪らず反撃に出ようとするが、何度やっても俺の攻撃は当たらない。
「なんで俺の攻撃は当たらないのに・・・」
何をやっても通じないのにこちらはダメージを受けてしまう。これではやられるのも時間の問題と思っていたところ、思わぬ助けがやってきた。
「シリル〜!!」
俺を追いかけてきてくれたのであろうセシリー。彼女の手を借りれば意外といい勝負になるかも?
「ちょうどよかった!!こいつ倒すの手伝って!!」
「??こいつって〜?」
俺の隣にやってきたセシリーに、目の前にいる敵を指さしながら伝えるが彼女は困ったように首をかしげるだけ。
「だから!!こいつを倒すの手伝ってって言ってるの!!」
「え〜?誰のこと言ってるの〜?」
ふざけているのか周りを見回しているセシリー。その様子に苛立ちを感じ、彼女の頭を掴んで男の前に突き出す。
「ほら!!目の前にいるこいつ!!」
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