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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
β天国
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「ドラゴンを眺めながら喰う飯は最高じゃのぅ」
「これから我々に喰われるとも知らずに」
「かわいい寝顔っちゃ」

ドラシール左手の街にて眠っているアルドロンを見ながらそう話しているのは先日、エルミナの街にてシリルたちに完敗を喫した魔導士ギルドディアボロスの三人。彼女たちは今自分たちがいるこの場所についての話をしばらくしていたが、すぐに別の話題へと切り替える。

「それにしてもなんつー偶然じゃ。まさかワシら以外にもオーブを壊そうとして連中がいるとは」
「放っておいてもオーブは全て壊れるかもしれんな」
「ネバルとレイスは取り越し苦労っちゃ」

彼らの目的と白魔導士の目的が合致していることもあり彼らは余裕綽々といった様子。しかし、ここでスカリオンの持つ通信用魔水晶(ラクリマ)に一通の連絡が入る。

「はい。・・・いや!!それは・・・」

その連絡を受けた途端彼の顔が青ざめていくのがわかる。他の二人はその理由がわからずにいると、スカリオンは急に立ち上がった。

「我らもすぐに動かねばならなくなった」
「どうしたっちゃ」
「キリン様が来られるらしい」
「「!?」」

その名前を聞いた途端、二人も驚愕し立ち上がる。その際倒れた椅子の音で周囲の人々は驚いていたが、彼らはそれを気にする余裕はなかった。

「どういうことっちゃ!!」
「ワシらだけじゃ力不足と言いたいのか!?」

興奮状態にある二人を宥めているスカリオンだったが、彼も心中穏やかではないのだろう、通信用魔水晶(ラクリマ)を握る手に力が入る。

「わからん。ただ、『王の魂が呼んでいる』と言っていた」
「王の・・・」
「魂?」

何のことかわからずキョトンとしている二人。しかし彼らはよほど慌てているのか、すぐに準備を済ませるとオーブを破壊するためにその場から走り出すのだった。
















シリルside

目の前にいる悲しげな表情を浮かべている青年。その彼の自己紹介を聞いてあることに気が付いた。

「霊竜・・・ってことはディアボロスの・・・」

俺の言葉に彼は静かに頷く。ディアボロスはドラゴンを食べることによってその力を手に入れたということだったけど、この人もそのうちの一人ってことか。

「その通りだよ。そして君は僕に喰われてしまう。でもこれだけは言わせてほしい、見つけてくれてありがとう」
「何言ってるんですか?」

幾度となく繰り返される感謝の言葉に首をかしげる。てかこの人俺のことを食べるって言ってるのか?ドラゴンだけじゃなく滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)も食べる対象に入るってこと?

「ん?待てよ・・・」

それを聞いてあることを思い出す。この間のエルミナの街で
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