第七十三話 海と木の間でその九
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「それが全くわからないってね」
「馬鹿ってことね」
「そもそも災害起こって」
地震や台風や洪水、大火事等だ。大雪に火山噴火や津波もあり日本は何かと災害が多い国でもあるのだ。
「その時自衛隊ないとね」
「大変よね」
「何かそうした組織があるから自衛隊いらない」
「そんなこと言う人もいるわね」
「いや、そんな人が被災したら」
その時はというのだ。
「どうせ自衛隊の人が来てもね」
「文句言うわね」
「もっと早く来なかったのとか」
「あと来るなとか」
留奈が言ってきた。
「そう言うわね」
「そうよね」
「どっちにしても最低の言葉ね」
「自衛隊の人達だって要請ないと動けないし」
「全速で来てくれるし」
「助けに来てくれるんだし」
そうだからだとだ、一華も話した。
「有り難うって言うのが普通で」
「文句言うなんてね」
「言語道断よ」
「他の人も大変なのに」
「自分の感情ぶつけるなんてね」
「恰好悪いっていうか」
「最低よね」
まさにというのだ。
「最早」
「本当にね」
「全く世の中変な人達がいるわ」
一華は心から言った、そうしてだった。
短艇が置かれている場所に他の学生達と共に来た、そして桜の木が並ぶ中で青い夏の海を見てこんなことを言った。
「ここって何かあったら」
「そう、何か総短艇っていう訓練かかったらね」
留奈は一華に横から応えた。
「もうね」
「ここに学校で訓練受けてるね」
「自衛官の人達が殺到するのよね」
海上自衛隊幹部候補生学校で学んでいる彼等がだ。
「それで船下ろして」
「確か短艇だったわね」
一華はここで名前を言った。
「そうだったわね」
「これを下ろしてよね」
「漕ぐのよね」
「皆で力を合わせて」
「いきなり号令がかかって」
総短艇をせよとのそれがだ。
「もうここに全速力で走って」
「船下ろして漕いで」
「頑張るのよね」
「そうよね」
「いや、凄いわね」
かな恵は今は上げられて停められている短艇達を見て言った。
「この船下ろして漕いで戻って」
「上げて元に戻すのよね」
「それあっという間にするのよね」
「自衛官の人達ってね」
「それも訓練なのね」
「そうみたいね、そんな訓練が何時言われてもね」
そうしてというのだ。
「やれるってね」
「それだけで凄いわね」
「自衛官の人達ってね」
一華も短艇達を見ながら話した。
「そうした訓練しているから」
「ぴしっとしてるのよね」
「いつもね」
「気を抜いていたら」
それならというのだ。
「そんなこと出来ないわね」
「何か前日関連の場所が夜遅くまで灯かりともっているから」
それでとだ、富美子が言ってきた。
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