第77話 懐かしい再会と新たな出会い
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によって局地的な地震が発生していたんじゃな」
「つまりどういうこと?」
「この地震は自然に発生したのではなく人為的に起こされていたんじゃよ」
ラッセル博士は今までの地震が自然のものではなく人によって起こされたものだと話した。
「本来自然に起こるはずの地震を意図的に起こせるか……恐ろしいことだね。これを自由に使えるようになれば強固な建物も崩すことが出来る。例えば要塞だってね」
「地震兵器……」
オリビエさんの例えに俺はそう呟いた。自然災害の一つである地震、それを自由に操れるのなら今までにない危険な兵器になるな。
なにせ地についていない建物など無いからだ、建物が如何に頑丈でも地面が割れれば崩壊する。
「でも今の技術で地震を自在に起こす事なんて出来るの?」
「わしも認めたくないが今の技術では不可能じゃ。じゃがそれを可能にした者がいる……相当な技術を持っていそうじゃな」
「やっぱり結社なのかな?」
姉弟子が今の技術で地震を自由に起こせるのかと聞くと博士は首を横に振った。こんなことが出来る組織は結社かもしれないとフィーが言う。
「ねえ博士、その地震兵器の場所は分からないの?地震を起こせるって事は何処かにそれを行った人物がいるって事よね?」
「冴えてるな、エステル。人為的に起こせるならそれを実行した人物がいるはずだ」
「なるほど、調べてみよう」
エステルの言葉に俺も感心する。博士は地震が何処から起こされたのか調べ始めた。
「うむ、分かったぞ。地震はエルモ村の温泉地の奥から起こっておるな」
「エルモ村!?」
まさかの場所に俺達は驚いた。もっと人目のつかない場所を予想していたがあんな観光地に地震の原因になってるものがあるとは普通は思わないからな。
「そんなところに隠れて地震を起こしていたのね、早速エルモ村に行くわよ!」
地震を起こしている人物のいる場所が分かった以上急いだほうが良いだろう、モタモタしていたらツァイスが地震で崩壊してしまう可能性がある。
「えっと……よくわかんないけどこの地震の原因を突き止めに行くのよね?」
「ああ、モタモタしていたらまた地震が起こるかもしれないからな」
「私達はこれ以上力にはなれません、どうか皆さんお気をつけてください」
「うん、アリサとティオもありがとうな」
アリサとティオはこれ以上作戦に参加できない。俺は二人にお礼を言うとメンバーと共にエルモ村に急ぐのだった、
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