第77話 懐かしい再会と新たな出会い
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side:リィン
翌朝になりギルドに向かうとティータ達が丁度いて準備が出来たと俺達に教えてくれた。
「その装置でなにをするの?」
「これはわしが数年前に開発した『七耀脈測定器』じゃ。これを地面に設置することで七耀脈の流れをリアルタイムで完治、測定することが出来るんじゃ」
フィーが装置についてラッセル博士に聞くと彼は使い方を教えてくれた。
このゼムリア大陸では地震が発生するのはこの七耀脈の流れが地層を歪める事で起きると言われている、だからこの装置でその流れを調べれば局地的な地震がどう起こってるのか分かるかもしれないらしい。
「じゃあその装置を設置して流れを調べればいいのよね、何処に設置すればいいの?」
「うむ、地図を見てくれ」
エステルが何処に装置を設置すればいいか聞くとラッセル博士が地図を取り出してツァイス地方の三か所に印をつける。ここに装置を設置すればいいんだな。
「装置は唯置けばいいの?」
「いや普通に置いただけでは駄目じゃ。測定用の検査針を正しい角度で地面に差し込む必要があるしアンテナの設定も必要じゃ」
「つまり技術者が必要なんだな、それはラッセル博士がしてくれるんですか?」
「いやわしは装置から送られるデータを解析するために『カペル』の調整をしないといかんから手が空かん。代わりにティータを連れて行ってくれ」
エステルが装置を置けばいいのかと聞くとラッセル博士は調整しないといけないと話す。俺がそれは博士がしてくれるのかと尋ねると彼は手が空いていないようなので代わりにティータを連れて行ってほしいと話した。
「でも三か所もあるんだよね?あんまりのんびりしてたらまた地震が来ない?」
「その可能性はあるね。これまで得た情報が正しいのなら地震の規模は大きくなっていっている、今度は建物が崩壊するくらいの強い揺れになるかもしれないし急いだほうがよさそうだ」
姉弟子が時間があまりないんじゃないのかと言うとオリビエさんも同意した。確かに次地震が起きたら凄く強くなってそうだし急いだほうが良いな。
「うむ、ティータだけでは人手が足らん……そうじゃ、中央工房にいくぞ。今優秀な技術者が二人いるんじゃ、彼女達にも手伝ってもらおう」
ラッセル博士は手を貸してくれそうな人物に心当たりがあるようなので中央工房に向かう事になった。
因みにエマが協力員になりたいと言ってる事をキリカさんに伝えると彼女はとりあえず実力を見てみると話した。
エマの事はキリカさんに任せて俺達は中央工房に向かった。
「すまんが例の研修生達を呼んでくれんか?」
「かしこまりました」
ラッセル博士が受付の人にそう言うとアナウンス
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