第八十三部第四章 戦線崩壊その四十一
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「この度はだ」
「はい、施設を占領し」
「我々のものとしますね」
「堅固な防衛ラインでしたが」
「今後はですね」
「配置の仕方を変えるかも知れないが」
それでもというのだ。
「この度はな」
「はい、まさにですね」
「ここでそのままですね」
「サハラの強力な守りの一つとして」
「その為に置いておきますね」
「そうしたい」
こう言ってだった、アッディーンは勝利を確信すると追撃よりも占領に移った。そしてその占領が終わってからだった。
彼は幕僚達にこう述べた。
「全軍の整備と補給を行い」
「そして、ですね」
「そのうえで、ですね」
「再びですね」
「進撃に転じますね」
「そうする、この戦争は一気に終わらせる」
そうした戦争だというのだ。
「風や光の様にだ」
「攻めていきますね」
「だからですね」
「この度もですね」
「これより」
「整備と補給を受け」
そしてというのだ。
「再び進撃だ」
「そうされますね」
「この度は」
「休養はその間にですね」
「整備と補給を受けている間に摂ってもらう」
「そのうえでだ」
アッディーンはさらに話した。
「次に目指す場所はだ」
「サマルカンドですね」
「ティムールの首都である」
「あの星系ですね」
「あの星系を目指しますね」
「そうされますね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「サマルカンドを攻略し」
「いよいよ」
「この戦争も」
「終わらせる、だが」
アッディーンはこうも言った。
「それまでにだ」
「シャイターン主席ですね」
「あの方ですね」
「あの方が復帰されますね」
「彼に同じ規模、同じ技術レベルの軍で互角に戦えるのは人類で私だけだ」
アッディーンは言い切った。
「だからだ」
「あの御仁が出て来たならば」
「その時はですか」
「閣下が相手をされる」
「そうされますか」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「足止めを行う」
「足止めですか」
「それを行われ」
「他にはですか」
「私が彼の足止めをしている間にだ」
アッディーンは幕僚達に自分の考えをさらに話した。
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