第六幕その十一
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お布団から出た恵梨香達に言いました。
「素晴らしい朝ね」
「そうですね」
「これ以上はない位に」
「ぐっすり寝られて」
「楽しい夢を見られて」
「起きるとですから」
「こんないいものはないわ」
オズマは恵梨香達五人に笑顔でお話しました。
「本当にね」
「ええ、朝日の光が気持ちいいです」
「障子を開けたところから入って来ていますけれど」
「それを浴びるとです」
「物凄く元気が出ますね」
「最高の気分ですね」
「お日様の光にもなのよ」
オズマはにこりとしてお話しました。
「人を元気にさせるものがあるのよ」
「それわかります」
「オズの国に来て尚更そうなりました」
「オズの国って日の出と共に皆起きますけれど」
「その日の出の光を浴びますと」
「本当に気持ちいいですから」
「そうでしょ、じゃあ今からね」
オズマは五人にさらに言いました。
「一日をはじめましょう」
「わかりました」
五人は一度に応えました。
そうしてまずは着替えてです。
朝ご飯を食べます、朝ご飯のおかずは卵焼きで梅干しもあります。そして生姜の佃煮もあってです。
ジャックは生姜の佃煮を見てオズマに尋ねました。
「ちょっといいかな」
「どうしたの?」
「生姜の佃煮ってね」
それはというのです。
「やっぱり美味しいのかな」
「凄くね」
オズマはそれをおかずに食べつつ答えました。
「美味しいわ。二杯目はお茶漬けにするつもりだけれど」
「そのお茶漬けになんだ」
「使うつもりよ、梅干しとね」
「一緒にだね」
「お茶漬けの具にするつもりなの」
「そうなんだ」
「凄く美味しいわ」
こう言うのでした。
「生姜の佃煮もね」
「成程ね、わかったよ」
「それは何よりよ、それで昨晩はどうだったのかしら」
「うん、いい夜だったよ」
ジャックはオズマに答えました。
「僕達もね」
「いい夜を過ごせたのね」
「満月にそれに照らされたお庭を見て」
「それは何よりね」
「お外にも出てね」
屋敷のというのです。
「そうしてだよ」
「お散歩もしたの」
「皆でね」
かかしと樵、ガンプも入れてというのです。彼等も食べる場所にいてそのうえで皆が食べて笑顔になるのを見ています。
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