第六幕その九
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「お布団で寝るわね」
「そうですね」
「ええ、これまで信長さんや幸村さんにお会いしてきたけれど」
オズマはこうも言いました。
「あの人達もこうして暮らしているわね」
「そうですね」
恵梨香もそれはと頷きました。
「日本のお屋敷やお城に暮らしておられるので」
「そうよね」
「はい、ただ時代によっては」
「日本も歴史が長いから」
「畳がない時代もありまして」
それでというのです。
「服もです」
「全く違うわね」
「聖徳太子さんの時代なんかは」
この頃はといいますと。
「中国風の服で」
「それで床もね」
「畳を敷いていないです」
「そうだったわね」
「中国もそうですが日本もです」
「時代によって随分違うわね」
「平安時代は」
恵梨香はこの時代のお話もしました。
「十二単で」
「かぐや姫みたいな感じね」
「そうです、かぐや姫ご存知ですか」
「だってあの人もオズの国にいるから」
「だからですか」
「普段は月にいるけれど」
それでもというのです。
「時々オズの国のお空にあるお屋敷にね」
「来られるんですか」
「それで過ごしているのよ」
「オズの国で、ですね」
「だからね」
それでというのです。
「あの人もね」
「オズの国の人ですね」
「そうなのよ。色々な国の色々な童話のね」
「それに出て来る人達もですね」
「オズの国にいて」
オズの国の住人になっていてというのです。
「それでね」
「会えるんですね」
「そうよ、お伽の国だから」
それだけにというのです。
「色々な人達がね」
「童話の中の人達もですね」
「オズの国に入って暮らしていて」
そしてというのです。
「楽しくしているわ」
「それは何よりですね」
「外の世界で夢を見ておられた人達に」
「それにですね」
「童話の人達もよ」
「おられますね」
「だからサンタクロースもいるのよ」
この人もというのです。
「子供達を誰よりも好きなあの人もね」
「色々な人がいる国だね」
オズの国はとです、ジャックも思いました。
「本当に」
「そうでしょ」
「うん、色々な国の色々な人がだね」
「いてね」
そしてというのです。
「楽しく過ごしていて」
「そしてね」
それでというのです。
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