第六幕その八
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「何もかもが」
「畳がいいね」
樵は畳を見て言いました、今皆がいるお部屋は十畳敷きです。
「これまた」
「そうでしょ」
「風情があってね」
「畳を敷くとね」
オズマは言いました。
「これだけで全く違うのよ」
「そのまま木の板でいるよりも」
「弾力があって気温も湿気も快適になって」
そうなってというのです。
「とてもね」
「暮らしやすくなるね」
「だから日本のお部屋だとね」
「皆畳だね」
「そうよ、それを敷いてね」
そしてというのです。
「暮らすのよ」
「そうだね」
「では今夜から」
「僕達はここで暮らすね」
ガンプも言ってきました。
「そうなるね」
「朝と夜はね」
「それではね」
「あとお食事はね」
オズマはこちらのお話もしました。
「和食が主だけれど」
「他のものもかな」
「作って欲しいとお話すればね」
ジャックに応えて言います。
「あの子達が作ってくれるわ」
「竜宮童子や座敷童の子達が」
「そうしてくれるから」
だからだというのです。
「食べたいならね」
「注文すればいいね、僕は食べる必要がないけれど」
「そうすればいいわ」
「そういうことだね」
「ええ、ではね」
「今からだね」
「ここで暮らしましょう」
今回のお仕事の間はとです、こうお話してでした。
皆まずは晩ご飯、白いご飯に菊菜のお味噌汁にお漬けものにです。
鮎の塩焼き、納豆にほうれん草のおひたしの晩ご飯を食べました、そしてお風呂に入ってからでした。
皆着替えますが。
オズマは自分の浴衣姿を見て思いました。
「似合うかしら」
「凄く似合ってますよ」
恵梨香が笑顔で応えました。
「本当に」
「浴衣もいいですよね」
ナターシャはこう言います、見れは皆も浴衣姿です。
「動きやすくて」
「これを着て寝るんですね」
ジョージはこう言いました。
「お布団に入って」
「お布団も敷いてもらいましたし」
カルロスはお隣のお部屋、襖の向こうのそちらを見て言いました。
「そこで寝ますね」
「身体も奇麗にしましたし」
神宝は微笑んで言いました。
「今夜も気持ちよく寝られますね」
「ええ、これもね」
オズマは浴衣姿でくるくると回りながら自分の浴衣姿を確認して言いました。
「日本ね」
「はい、日本ではです」
「浴衣姿になってね」
「お布団で寝ます」
「そうよね」
「ですからここではですね」
「私達は浴衣に着替えてね」
そうしてというのです。
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