第六幕その七
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皆は楽しく水田のお仕事をして汗をかいて楽しみました、そうして夕方まで汗をかいて日が暮れますと。
一行は水田の傍にある村の中にあるお屋敷に案内してもらいました、ジャックはそのお屋敷を見て言いました。
「ここは何かな」
「私達がここにいる間住む場所よ」
オズマはジャックの疑問に答えました。
「このお屋敷がね」
「そうなんだ」
「そうよ、だからね」
それでというのです。
「これからこの中に入って」
「そうしてだね」
「皆で暮らしましょう」
「そうするんだね」
「ここでは面白い子達がいてね」
それでというのです。
「家事は何でもしてくれるのよ」
「そうなんだ」
「お庭も広くて整っていて」
瓦のとても大きな日本のお屋敷、壁に囲まれたそれを見つつお話します。
「お風呂も凄いのよ」
「そうした場所なんだ」
「そうよ、ここにいる間はね」
「ここで暮らして」
「楽しみましょう」
「暮らしもだね」
「そうしましょう」
笑顔で言ってでした。
オズマは皆をお屋敷に入れて自分もでした。
中に入りました、するとです。
「ようこそ」
「お待ちしてました」
小さなギリキンの紫の色をした着物やもんぺ姿の黒髪に黒い目の男の子や女の子達がお迎えしてきました、オズマは彼等に挨拶を返してから皆にお話しました。
「竜宮童子に座敷童よ」
「この子達はだね」
「そうよ、幸せをもたらしてくれる妖怪達よ」
かかしに答えました。
「日本のね」
「その妖怪達がだね」
「ずっとこのお屋敷に住んでいて」
そうしてというのです。
「入る人達の為の家事もなのよ」
「してくれるんだ」
「そうなの」
こうお話します。
「だからね」
「それでだね」
「家事はこの子達がしてくれるのよ」
「それは有り難いことだね」
「そうでしょ、それでここにいる間はね」
「このお屋敷でだね」
「楽しく暮らしましょう」
そうしようというのです。
「水田や南瓜畑の仕事をしながら」
「それじゃあね」
かかしも頷いてでした。
皆お屋敷の中に入りました、お屋敷は木々や石、お池がある見事な日本のお庭でお池の中には大勢の鯉が泳いでいてです。
幾つも土蔵もあってお屋敷の中はです。
大きな畳のお部屋が幾つもあって台所は日本のもので。
お風呂は檜のものでした、教授は全部見回って言いました。
「いや、実際にね」
「立派なお屋敷でしょ」
「全くだよ、ここでだね」
「私達は寝泊りするのよ」
「何と素晴らしいことか」
素直に喜んで言います。
「私達は幸せだよ」
「そうよね」
「楽しくお仕事が出来てね」
「こうしたところで過ごせて」
「幸せだよ」
「そうでしょ、ここは完全にね」
「日本のお屋敷だ
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