vsドラゴンスレイヤー
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は優しげな笑みを浮かべる。
「私にとってはガジルが一番だから」
「そっか」
その笑顔に青年も笑顔で返す。しかし、心の中では先の敗戦のことを引きずっている。
(こいつらを守るためにも・・・もっと強く・・・)
二人の戦いに終止符が打たれたのと同時刻、ウェンディは光が空へと伸びている教会の中へと入っていた。その中に入った彼女は中の光景を見て驚愕する。
「なんなの・・・このドロドロ・・・」
「ウェンディ!!さわっちゃダメ!!」
オーブを破壊しに来たと思われる妖精の尻尾の魔導士たちが白い粘膜によって拘束されているのだ。その異様な光景に彼女は困惑していると、突然聞き慣れない声が聞こえてくる。
「また・・・キタ・・・」
「「!!」」
上からした声の主を見るために視線をそちらへと向ける。そこには長い舌を出し、壁に張り付いている虫のような男がこちらを見下ろしていた。
「新しい・・・エモノ・・・」
同じ人間とは思えない存在に鳥肌が立った二人。男はそんな二人を見ながら舌なめずりをしていた。
「うぷっ・・・誰か・・・助けて・・・」
レビィの魔法により街の中をものすごい速度で下っていくシリル。彼はそのあまりの気持ち悪さに涙を流していた。
ゴッ
「うにゃ!!」
すると突然何かにぶつかった衝撃で馬車が止まり、慣性の法則によって地面へと投げ出される。しかし、傷はついたものの気分は治ったため少年は安堵の息を漏らした。
「た・・・助かった・・・」
「助かってないんだよ、君は」
「??」
そんな声が聞こえ顔を上げるシリル。そこには太陽の光も重なっているためが神々しいといった印象を与える寂しげな表情をした男が立っていた。
「僕の声が聞こえるかい?僕の姿が見えるかい?ならば君は僕の食事となる素質があるよ。僕は霊竜のレイス。僕を見つけてくれてありがとう」
「何言ってるんだ?この人」
不思議な物言いをする人物に首をかしげる少年。二人の小さき竜の前に新たなる刺客が現れたのだった。
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