TURN50 セーシェル星域にてその十二
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「じゃあいいのかよ」
「はい、やらせて下さい」
シャルロットの顔は真摯なものだった。
「是非共」
「じゃあ一緒に行くか。俺と姫さんとな」
そしてだった。
「セーシェルもか」
「それに私ですね」
フランス妹も名乗り出て来た。
「四人ですね」
「あと一応ビジーさんもだな」
やはり総司令官の出席は外せなかった。
「あのおっさんいざってなったら責任を全部放り出す様なところがあるからな」
「そうしたところは確かにありますね」
フランス妹も彼のことを言う。
「そして自分は逃げる様なところが」
「だろ?だから目が離せないんだよ」
「若し私達がいないと」
「姫さんに全責任押し付けてたかもな」
フランス兄妹はシャルロットを見ながら話す。
「だからな」
「何かをしでかさない様にしましょう」
「その為にもだよ」
「降伏文書にサインの時は一緒に来てもらいましょう」
こうした感じで話を進めていく。降伏する方も大変である。そして降伏させる方もさせる方でこんな話をしていた。
山下が厳しい顔で東郷に対して言った。
「いいか、降伏の場でもだ」
「何かあるのか?」
「オフランス王国のシャルロット摂政殿下はかなり奇麗な方と聞く」
「ああ、美人さんらしいな」
「くれぐれもだ」
山下は腰の刀に手をかけんばかりの態度だった。
「馬鹿なことはするな」
「馬鹿なこととは?」
「決まっている。いつもの様に声をかけたりはするなということだ」
「おやおや、それはレディーに対する礼儀なんだが」
「何処が礼儀だ」
山下の声はさらに厳しいものになる。
「他国の国家元首に声をかけるなぞはな」
「駄目だっていうんだな」
「そうだ。若し粗相をすれば」
まさにその時はだというのだ。
「その場で斬る。覚悟しろ」
「利古里ちゃんは厳しいな、相変わらず」
「誰が利古里ちゃんだ。とにかく今度は無条件降伏だな」
「かといってもイエスかノーかという問題ではない」
「何故か降伏の場面では言いたくなる」
降伏するか否か、それをだというのだ。
「しかし我慢する」
「そうした方がいいな。こちらから出るのはだ」
「まずは貴様と私だな」
海軍と陸軍の長官、確かに降伏を受諾する場に出るに相応しい。だが出席するのは二人だけでは不十分だった。
「後は」
「私ですね」
「祖国殿にも頼む」
山下は東郷にも言う。
「向こうもフランス殿が出るからな」
「だからですね」
「それに妹殿にも出てもらいたいが」
「では呼びますか」
「その方がいいな。どちらにしても間も無く合流する」
日本妹もハワイ攻略戦に参加予定なのだ。
「妹殿にも出てもらおう」
「それでは」
「後僕たいな」
インドは自分から名乗り出た。
「
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