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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第百四十六話 クロイツェル伯爵夫人
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所も教えませんでした。そしてお母さんが、亡くなる前に教えてくれた金庫を開けると、手紙と共にとても綺麗な紋章入りの指輪が出てきました。

その手紙を見て、お母さんの事やお婆さん、お爺さんの事を知りました。



その後私は施設に入りましたが、亡命帝国人だと言うだけで虐められました。

『お前の仲間が俺の両親を殺したんだ!』
『薄汚い、帝国貴族の虐殺者め!』
『臭いぞ、帝国人臭がすると、食事が不味くなる!』

そんなある日、知り合いなんか居ないはずなのに、私に面会がありました。不思議に思いながら談話室に行くと、其処に居たのは優しそうな小母さんでした。院長先生が私に話しかけます。

『カリンちゃん、良かったわね、お母さんの縁者の方が見つかったわよ』
お母さんの縁者って、そんな人いるわけ無いのに、けど一縷の望みに話を聞きたくなりました。

『カリンちゃん、私はフェザーンに居る、クロイツェル家縁の者でリタ・ブロムベルクと申します。ズーッと貴方のお母さんを捜していたんだけど、遅かったみたい…』

小母さんは、涙を流しながら私を見てくれています。
『カリンちゃん、ブロムベルクさんが貴方を引き取りたそうですが、貴方はどうですか?』
この小母さんは悪い人じゃ無さそうだし、こんな所の居るより、外へ出たい。けどお母さんとお婆さんを置いてはいけないよ。

『お姉さん、お母さんとお婆さんと一緒なら、良いです』
『勿論です。奥様にお嬢様のご遺体を残しては行きませんから』
良かった、お母さんとお婆さんと一緒に居られるんだ。

その後、手続きを終えると、小母さんと一緒に、お母さんとお婆さんの棺ごと宇宙船に乗ってフェザーンへと到着しましたが、私はそのままフェザーンから帝国本星のオーディンへとやって来ることになったのです。

其処で私は驚愕の事実を知りました。リタ小母さんは確かにお母さんの縁者でしたが、私を呼んだのが何と皇帝陛下だったのです。そして今、皇帝陛下と会うことに成りました。

一緒に来てくれたのは、リタ小母さんでしたが、もの凄く緊張して居るのが判りました。
部屋の扉が開き、凄く立派な姿の人が入ってきました。皇帝陛下かなっと思ったけど違いました。

『カーテローゼ・フォン・クロイツェル伯爵令嬢、皇帝陛下がお呼びです』
その言葉に、頷きながら、その人についていきました。
初めて見るとても豪華な扉が開けられ、中に入るように言われたので、勇気を持って入りました。

其処には、優しい笑みのお爺さんと、私より少し年上の女の子に耳元に白髪のある小父さんが居ました。あのお爺さんが皇帝陛下なのかなと思ったら、白髪の小父さんが説明してくれました。

『皇帝陛下、カーテローゼ・フォン・クロイツェル伯爵令嬢でございます』
お爺
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