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ヘタリア大帝国
TURN50 セーシェル星域にてその九
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「敵軍の側面を徹底的に叩くわ」
「うん、それじゃあね」
 アグニもサフランの言葉に頷く。こうして別働隊は酸素魚雷を一斉に放ちそれで実際にオフランス軍を側面から叩いた、これは決定打になった。
「第十一艦隊壊滅!」
「第十五艦隊の損害が七割を超えました!」
「全軍の損害も三割に達しようとしています!」
「このままでは!」
 悲報が次々とあがる。しかもだった。
「撒布した機雷が後方に来ています」
「退路が遮断されようとしています」
「おい、絶望的な状況だな」
 前線で報告を聞くフランスは苦い顔で呟いた。
 しかも今度は艦載機の攻撃がまた来た。しかもそれは二手に分かれている太平洋軍の双方から来たものだった。
 これまでの倍以上の損害だった。それも受けてフランスは決断を下した。
「撤退するしかないな」
「そうされますか」
「ああ、もうどうしようもねえ」
 こう妹にも答える。
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